田中投手がヤンキースの投手として記念すべき初登板。
しかしホームヤンキースタジアムではなく、アウェイのスカイドームというのが、やや違和感を覚える。
立ち上がり、本人は緊張ではなく、試合に上手く馴染まなかったような事を話していたが、いずれにしても2回で3点を取られる不安定な立ち上がり。
3回もピンチを招くが、ここは味方の好プレーに救われ無得点に抑える。
この後田中は立ち直る。
尻あがりに安定したピッチングを見せて田中らしさを出してくる。
何だか、海の向こうで投げている感じがしない。
イーグルスの一員で登板しているような錯覚を覚える程だ。
(もちろんユニフォームは違うのだが)
そうそう、違うのは雄叫びやガッツポーズをしない事くらいか。
郷に入れば郷ひろみに従え・・・てか。
味方打線も援護射撃とばかりに、効率よく点を重ねていく。
イチローがらしさを見せて今日も3安打。
ベンチに黒田の顔が見え、打席にはイチローが入る。
こういう時代になったんだなあとしみじみと思う。
田中は先発としての責任を立派に果たし、7イニングを97球で投げ切った。
それにしてもヤンキースの面子はかなり代わった。
何だか地味な印象を受けてしまう。
これで優勝を狙っていけるのだろうか。
ブルペンもリベラの存在が大きかっただけに、いないだけで相手チームの心構えが違ってくるだろう。
今日も2番手ソーントンは役割を果たしたが、3番手ベタンセスは制球が定まらず、今後に不安を残す内容。
最後はリベラの後のクローザーを任されたロバートソンが締めくくって田中に記念すべきメジャー1勝目がついたが、ブルペンについてはまだ頼りない印象だ。
ただ田中自身は100球をめどに、ローテーションを守っていけば、勝利投手の権利を残してスイッチと言う試合が多くなるだろう。
何より四球を出さない所が素晴らしい。
キャッチャーもリードのしがいがあると思う。
今日ジラルディ監督がビデオ判定申し出のチャレンジを2回行った。
一度はイチローの内野安打の時、アウトの判定に対して行った物だが、テレビで見る限りあきらかにセーフだった。
結局判定が翻りセーフとなりそれが得点につながった訳だからこれは大きかった。
このビデオ判定はメジャーでは今シーズンよりストライク・ボールの判定以外でチャレンジ出来る事になった。
何だかとても良いシステムだと思った。
と言うのは、審判の権威はちょっと置いといて、もしチャレンジがなければ一度下した判定は現実には覆る事はない訳だ。
その場合、監督の抗議は無駄に長くなってしまう事になり、下手をすると退場を食らってしまう。
観客も中にはそういう場面を楽しみにしている方もおられると思うが、限られた時間の中で、結局それは不毛な時間となってしまう。
そこは割切ってチャレンジを使う事で多くの人が満足する事になると感じた。
NPBも本塁打判定以外でも導入・・・しないかな。