浅田選手がザ・アイスの会見の中で来シーズンは休養すると発表しました。
代表質問でNHKの記者が最初申し訳程度にザ・アイスの事について質問しましたが、すぐに浅田選手の去就についての質問に移ったのはちょっと笑ってしまいました。
まあ、世間の注目を浴び続けている浅田選手ですから、致し方ないでしょうね。
思えば2012ー2013シーズンの国別対抗でソチ五輪後に引退する事を示唆してからあっという間にオリンピックも終わり、時が経つのはほんとに早いと感じさせられます。
現在の気持ちは、彼女が最近受けも狙って話す「ハーフハーフ」というのが偽らざる心境でしょう。
自分でもまだ、競技としてのスケートを辞める理由を見つける事が出来ないでいるんだと思います。
フィギュアスケートが大好きな事は何ら変わりがないはずです。
集大成として臨んだソチで一定の満足感を得たとしても、それでスッパリ競技人生を終えられるかと言えば、やはりそんな簡単に決断出来る物ではなかったという事なのでしょう。
それはそうでしょう。
あれだけの演技をやりきってすぐは、燃え尽きた感が出るかもしれませんが、時間が経てばまた更なる極みに挑戦したい気持ちが湧き出てくるのが普通です。
周りの選手、他競技の選手を見ても休養、あるいは引退してからも復帰する選手は少なくはありません。
ある程度極めた選手達はそう簡単に辞められる訳がないんですね。
まして浅田選手はまだまだ若い。
これから円熟して別の面が出てくる時期でもあります。
勝手な事を書かせてもらえば、大人になった別の浅田選手の演技を見たい思いが強いです。
まあ、それはショーの中で見ていく事も出来るんですけどね。
ただ浅田選手はアスリートですので、競技の中でトップに立ちたい思いは本能として持っているはずです。
これはショーでは決して味わえる物ではありませんからね。
来シーズン競技としてのフィギュアを休養する事で、本人の中で、ショーだけで満足する自分でいられるか。
テレビ、あるいは現場で来シーズンのGPシリーズ、日本選手権、世界選手権などを見ていく内にどのような自我が出てくるのか。
再び競技としてのフィギュアスケートをやりたい気持ちが抑えきれなくなるのかもしれません。
おそらく今は本人にもわからない思いが、来シーズン終了後にどのように浅田選手を支配していくのか。
その自然な気持ちを自身で確認したいがための休養なのでしょう。
私も個人的な思いは別にして、浅田選手が来年の今頃出す結論を尊重したいと思います。