先週は橋口調教師悲願のダービー制覇というストーリーが成立しました。
ダービーポジションという格言を改めて確認したワンアンドオンリー。
ヨコテンの見事な騎乗でした。
関東馬復権の流れについても2、3着が東で、1着は関西馬でしたがジョッキーは東という見事なバランスだったと思います。
さて今週は安田記念。
余談ですが、安田記念がGⅠに格上げされた最初の年、当時短距離三冠と言われたスプリンターズステークス、京王杯スプリングカップと、GⅠ安田記念をぶっこ抜いたハッピープログレスという馬がいました。
覚えておられる方も多いと思いますが、今でこそ距離体系が確立されましたが、当時はその創世段階でハッピープログレスにとって最高のタイミングでの安田記念GⅠ格上げだった訳ですね。
忘れもしないのが、競馬の神様、故大川慶次郎氏。
この年の安田記念は天候が悪く府中競馬場はモヤがかかって視界はほとんどゼロの状態です。
レースは深いモヤの中で行われ、高性能カメラで映すテレビが、かろうじて競走馬達を捉えている状況でした。
最後の直線、ハッピープログレスが先頭でゴールインした後、中継のアナが(確か堺アナ)大川氏に感想を聞きました。
その時の大川氏の答えが「感想と申されましても、何も見えませんでしたからね~」
あの独特な声とアクセントでこう話されたんですね。
実は私は関西圏内に住んでいる為、テレビはその大川氏の感想後バチッと関西のスタジオに切り替わったんです。
関東ではその後も話が続けられていたんでしょうが、私にとって安田記念と聞けば、今でもその時の大川氏の言葉が甦って来るのです。
めっちゃ前置きが長くなりましたが、今回申し訳ありませんが前・後篇で書かせて頂きますのでお許しください。
さて今年の安田記念。
多彩なメンバーが揃いました。
レーティング世界一、現3歳マイル王、過去3歳マイル王2騎、昨秋古馬マイル王、3歳時安田記念制覇馬、最強世代5歳から復活2騎、府中得意の牝馬。
その他惑星も数多く、いらない馬は一頭もいません。
普通に荒れる安田記念ですが、今年のメンバーも荒れずにおれるかって感じです。
どのようにストーリーを組み立てればすんなりいくのか、まだ完全にまとまり切れていないのが正直な所です。
その中から大きな軸となる脚本は「世界一の称号を得たジャスタウェイを含む最強世代現5歳と他世代の戦い」という所でしょうか。
あともう一本は「ミッキーアイルの挑戦」ですかね。
この2本を軸に後日枠順が決まった段階で的中への道を探っていきたいと思います。
現時点で気になる馬は(本命という意味ではありません)ダノンシャークです。
では後篇もよろしくお願い致します。