JRAが距離別体系の整備を図り、マイル古馬路線の最大目標として設定されたGⅠ安田記念。
その記念すべきGⅠ昇格第1回目の優勝馬がハッピープログレスでした。
当時まだGⅢのスプリンターズステークス、GⅡ京王杯スプリングカップ、そしてGⅠ安田記念とぶっこ抜き、短距離3冠と謳われたのを思い出します。
ですが何と言っても記憶に残っているのは濃霧の中で行われた安田記念。
実況アナウンサーに(私の記憶が確かならば堺アナ)レースの感想を聞かれた故大川慶次郎氏が「感想と申されましても、何も見えませんでしたからねえ」とのコメント(笑)
関西ではこのコメントが終わるや否や関西テレビのスタジオに切り替わったのでその後の会話はわからないままですが・・・。
さて今年もマイル王を狙う17頭が出走してきました。
どうもマイル路線は混とんとした感じですね。
今年のGⅠ路線は3歳牡馬以外は確固たる本命馬不在と言った感じです。
こういった時は今までの経験と自分のスタイルで軸馬を見つけ出し、あとはどのような券種で勝負するかが大切なのでしょう。
出走馬を眺めてみると、またも堀厩舎が実力馬2頭出しでモーリスは1番人気。
もう1頭のリアルインパクトも実は3才時に安田記念を既に制しています。
勢いに乗る厩舎だけに先週に続く連続GⅠ制覇も夢ではありません。
その場合はリアルインパクトの方だと思いますが。
このレースに限らず古馬GⅠでは、たとえどんなにつめたく別れて・・・いや、たとえどんなに現在の調子が悪くても過去にGⅠを勝った事のあるような馬を簡単に見捨ててはいけません。
そういう観点から過去にGⅠを勝ったことのある馬をピックアップすると・・・。
ダノンシャンティ、メイショウマンボ、ミッキーアイル、リアルインパクト、カレンブラックヒルの5頭。
ダイワマッジョーレ、フィエロ、ケイアイエレガントは優勝こそありませんが2着に来ています。
こういった馬達から人気がない馬は切らないでおきたいですね。
昔高本方式にはまっていた時に安田記念は牝馬が強い、なぜなら安という字に女が含まれているなんて言ってた時もありましたが、さしずめメイショウマンボなどは終わったと思っていたら馬券圏内に突っ込んできたってことになる・・・かもしれませんよ。
あとは府中マイルと言えばやはりディープインパクト。
なんですが、安田記念の3着以内で見るとこれが意外に少ないですね。
成長力にやや疑問・・・と言われたこともあるディープ産駒。
優勝が3歳時のリアルインパクトのみというのは象徴しているのでしょうか。
今回ディープ産駒は6頭出走。
いずれも穴っぽく面白い存在だとは思いますが、果して・・・。
もう一頭注目したいのが昨年はまだ逃げていたミッキーアイル。
今年は脚質転換を図り再び挑戦してきました。
もしかすると現4歳牡馬では一番強いのではと思わせるミッキーアイル。
鞍上浜中もオークスをミッキークイーンで制し、再びミッキー馬で府中のGⅠで輝くか、これも注目です。
現時点で雨が降っていますが、おそらく当日は晴れ。
馬場もレース開始時間までには良馬場までには回復するでしょう。
昨年は極悪馬場にも関わらず世界一の貫禄を見せつけてジャスタウェイが優勝しました。
果して今年はどんなレースが見られるのでしょうか。