2日遅れで始まった第96回夏の甲子園大会。
今日の関西高校の登場で49代表校全てが登場しました。
この段階で少し傾向的な物をまとめて見ました。
1.地域別
北海道・東北6勝2敗
関東 3勝6敗
北信越 5勝0敗
東海 3勝1敗
近畿 2勝4敗
中国 1勝5敗
四国 1勝3敗
九州 3勝5敗
何と言っても北信越の進撃が目立ちます。
今日も富山商が関西に勝って2勝目、敦賀気比も大勝しました。
富山商のエース森田は2試合連続一人で投げ抜きました。
敦賀の打線も相変わらず好調です。
北海道・東北も完全に野球強豪地区になりましたね。
案外だったのが関東で、東海大トリオが揃って初戦負けは意外でした。
近畿は今年のセンバツ出場がなかった唯一の県である滋賀代表、帰ってきたブルーのユニフォーム近江が1勝をあげたのは大きいですが全体的には低調でセンバツの勢いを持続できませんでした。
これをよく言われる東西別でまとめてみます。
都道府県をどこで東西に分けるのかは議論の分かれる所ですが、便宜上近畿以西を西日本、東海北陸以東を東日本とします。
するとこうなります。
2.東西別
東対西の対戦15試合 東12勝3敗(富山商2勝含む)
東対東の対戦 6試合
西対西の対戦 4試合
福井、三重を東日本に入れるのは意見の分かれる所ではありますがそれはお許しいただくとして、西日本勢どうもいけません。
選手の鍛え方に問題があるのか、他の競技にアスリート系選手が流れているのか、予選段階でトーナメントにおける番狂わせが生じているのか、何だかわかりませんが、この傾向、かつては一時的に出てもすぐ回帰していた物ですが、最近は定着しつつあるようにも思えます。
3.点差別試合数
1点差 7試合
2点差 10試合
3点差 1試合
4点差 1試合
5点差以上 6試合
初戦にしては接戦が多く25試合中17試合が2点差以内という結果となりました。
乱打戦等、試合内容は多々ご意見があると思いますが、地域の差がほとんど無くなっている証明でしょうか。
4.投手の完投と継投
完投 18チーム13勝6敗(富山商のみ2回)
継投 31チーム12勝19敗
投手の継投を選択したチームの負けが多いのは、大量得点を取られ、継投せざるを得なかった場合や、敗色濃厚で経験を積ます為の登板などもあるので必然とは思いますが、継投の難しさを露呈して敗れた有力校も見られたのは事実で、トーナメント戦における継投の難しさはこれからも監督を悩ませ続ける事でしょう。
完投勝利をあげた投手は以下の通りです。
春日部共栄・金子、敦賀気比・平沼、富山商・森田(2試合)、星陵・岩下、日本文理・飯塚、東海大四・西嶋、明徳義塾・岸、近江・小川、盛岡大・松本、八頭・鎌谷、沖縄尚学・山城、八戸学院光星・中川の12人です。
果たして深紅の優勝旗を手にするのは絶対的エースのいるチームか、継投策中心のチームかも見どころです。
その他では全体的に四球が多いように思います。
富山商対関西までの25試合で185四球1試合平均7.4個はちょっと多すぎるように思います。
この辺は1試合終えて勝ち進んだチームは落ち着いてくるでしょうから激減するとは思いますが、四球、エラーは命取りになるので気をつけて欲しいですね。
いよいよ明日以降大会2戦目を戦う同士の対戦が続きます。
戦前優勝候補と言われた学校で早くも姿を消したチームも少なくありませんが、点差別試合数にあるように力の差はほとんどないですし、手に汗握る接戦が続く物と思われます。
優勝校を予想するのは現段階では困難を極めるというのが正直な感想です。