八重樫とロマゴンの激闘があまりに感動的だったので目立たなくなってしまいましたが、日本のホープ二人(と言っても井上は世界チャンピオンですが)も大切な戦いを繰り広げました。
実に巧妙なマッチメイクからは希望と課題が見えました。
まず井上ですが、昨年1月にデビューしたばかりとは思えない風格と強さが彼には備わってきました。
コンビネーションのスピードは特筆物で、左右上下の打ち分けは目にもとまらぬ速さです。
しかも的確で強い。
相手に充てる瞬間にその効果というか、強さが最大になるようにパンチを繰り出しているのではと思えるほどです。
これはもう天性の物と言えるのかもしれません。
昨日の試合も天賦の才を見せてくれました。
4R、6Rはスタートレックではなくて・・・サマートレックもたまらずダウン。
あと30秒あれば共にそこで試合が終わっていたかもしれません。
サマートレックも頑張りましたが、井上を慌てさせるまでには至りませんでした。
これで井上はライトフライ級を卒業。
フライ級に転向です。
早くもロマゴンとの対戦が話題に上っていますが、昨日のロマゴンを見る限り、いくら井上が怪物でも現時点ではロマゴンは超獣です。
まずはWBC以外の団体を狙って王者となり、幾度か防衛を重ねて統一戦に持って行く。
そういった計画が必要でしょう。
あせらずにいきましょう。
村田ですが、良い経験をしました。
倒すチャンスは4R、もしくは直後の5Rしかありませんでしたね。
村田自身の疲れもありましたが、その後終盤も追い込みましたが倒せる雰囲気はありませんでしたね。
試合自体は大差がつきましたが、攻撃のバリエーションが少なくてルナに慣れられてしまいました。
4Rや終盤の攻撃でもちろん倒れる相手もいるでしょうが、世界を目指す村田にとって、この相手を倒せなかったのは大きな宿題をつきつけらたと言えるでしょう。
しかし、ここで10ラウンド戦えたこと。
攻撃面での課題が見つかったこと。
世界への道は険しいですが、これを村田に知らしめることが出来た事はやはり絶妙なマッチメイクだったんでしょうね。
マジックナンバーが点灯したけど、一度消えた状態。
しかし次に再点灯した時は一気に数字が減っている。
そういう状況だと思いたいです。
とにかく昨日はサッカーからボクシング・・・堪能しました。
井上尚弥7戦7勝(6KO)
サマートレック・ゴーキャットジム22戦17勝(5KO)5敗
村田諒太5戦5勝(4KO)
アドリアン・ルナ21戦17勝(11KO)3敗1分