1か月半後に迫った世界陸上。
代表選考を兼ねた日本選手権が行われています。
昨日の男子100メートル決勝は見応えがありました。
レースその物はサニブラウンの底知れぬ力が垣間見えて一方的な勝利でしたが、これだけタレントが揃う事はなかなかないので雰囲気を味わうだけでも十分楽しめました。
優勝はサニブラウンですが、ここまで盛りあげたのは多田選手の存在が大きかったですね。
追い風参考ながら国内初の9秒台を出して注目を浴びましたが、同じ舞台決勝でのレースぶりが素晴らしかったです。
相手関係もありますが彼が本物と言える内容でした。
今回の準決勝でも逃げて逃げて最後ケンブリッジ飛鳥に差されましたがスタートの良さを見せつけてくれました。
決勝でも2位に入り派遣記録をクリアしているので世界陸上代表も内定です。
正にシンデレラボーイの活躍です。
それにしても9秒台突入と言われてどれほど年月が経つのでしょう。
今回、もし女子100メートルの後に男子決勝が行われていたら9秒台突入の歴史的瞬間が訪れていたかもしれませんね。
決勝直前の豪雨はタイミング悪すぎです。
トラック自体には問題ないですが、100分の1秒を争う協議において選手個々への微妙な影響は避けられなかったでしょう。
それまで雨持ってましたからね。
それにしても結果は残酷でもあります。
山縣選手は故障明けなので、この結果を受け入れるのは難しい事ではないと思います。
完全に治す事が出来ればオリンピックには十分間に合います。
桐生選手のショックはいかばかりか。
海外遠征も増やし記録的にも順調だったのに、まさか4位に沈むとは本人が一番思ってなかったでしょう。
桐生にとって幸いはオリンピックの予選ではなかったこと。
しかしまだまだ彼も成長途上。
これからの選手です。
彼ならばショックから立ち直って捲土重来を期してくれるでしょう。
昨年優勝、ケンブリッジ飛鳥選手も3位ですが代表は内定。
世界陸上に向けてピーキングが大切です。
サニブラウン選手は余力があるように見えました。
まだ18歳。
昨日のレースを見る限り、彼がエースになる日もそう遠くはなさそうです。
9秒台突入争いも頭一つ彼がリードしたように感じます。
今回は4位に終わりましたが桐生も依然有力な9秒台突入の可能性を持つ選手です。
サニブラウンと桐生。
9秒台突入レースの観点で考えるとこの二人の勝負と見ています。
どちらが先に日本選手初の9秒台突入なるのか。
いずれにしても東京オリンピック短距離陣はこの二人を中心として回っていくことでしょう。
アンチドーピングが益々進む世界の流れ。
元々クリーンな日本選手は自然と世界トップに近づくことが出来ると考えています。
100メートル以外の種目も含めて陸上競技はもっと面白くなりますよ!
世界陸上は8月4日開幕です。