大相撲秋場所が終わりました。
何と41回目の優勝を14回目の全勝優勝で飾りました。
横綱として800勝、幕内通算1000勝を突破の大記録。
いろんな声はありますが、何故あんなに白鵬が叩かれるのか、私には理解できません。
何と言って良いか、今場所は優勝争いも御嶽海の大関挑戦も若手力士の戦いぶりも、何にも集中できませんでした。
稀勢の里の取組をひたすら待ち、その勝敗が気になって気になって仕方がない状況。
これは、大リーガーイチロー全盛期におけるマリナーズの勝敗は二の次でイチローの結果だけに一喜一憂した状況に似ています。
私は今場所稀勢の里復活の条件は二桁勝利10勝と考えていました。
結果は10勝5敗!
序盤の5連勝が大きかったですね。
逆転勝利の連続により観衆を完全に味方につけました。
勝った時の割れんばかりの大声援は横綱昇進時を彷彿とさせました。
皆、稀勢の里の帰りを待っていたんですね。
まだまだ課題は多いですが、15日間努めあげて10勝は価値があります。
昨日二桁勝利に到達しましたが千秋楽で怪我をしたら元も子もないと思っていました。
稀勢の里のこれまでの波乱万丈の土俵を振り返ると、まじ心配していました。
負けはしたものの怪我無く場所を終えたことに安堵しました。
横綱相撲には程遠いかもしれませんが、今場所下半身の粘りと我慢強さが見えました。
それがなければ序盤の5連勝はありませんでした。
3場所全休の効果が現れたと思います。
もちろん課題も見つかりました。
負け方は悪すぎました。
来場所は完全復活への道筋をつける場所になります。
今場所は引退危機を回避する場所。
九州場所に向かって、まずは稽古稽古稽古。
潰れる覚悟で稽古をしなければなりません。
その中で不安が出るようなら、そこまでだったと諦める。
その時は限界と悟るべきです。
もし不安なく猛げいこをこなすことが出来たなら、
九州場所は自信を持って土俵に上がれます。
優勝争いに加わることも可能でしょう。
万全になればまだまだ優勝回数を重ねられます。
そのためにも大切な1年納めの九州場所。
悔いを残さぬように・・・。
稀勢の里、土俵人生を左右する勝負の場所はすぐにやって来ます。