まずは驚きました。
聖地トゥイッケナム競技場は超満員。
3階まであるスタンドは観客でぎっしり。
この雰囲気は圧倒的です。
3年前イングランドで開催されたワールドカップで南アフリカ代表にジャイアントキリングを起こした日本代表。
惜しくも決勝トーナメント進出は逃しましたがイングランドのファンはよく覚えているのでしょう。
しかもその日本代表を当時率いていたエディー・ジョーンズが現イングランド代表のヘッドコーチ。
イングランドファンにとっても興味ある戦いだと思います。
試合はイングランドが先制トライ。
ゴールも決まって7対0としました。
これで少しイングランドは日本くみしやすしと思ったのかもしれません。
しかしそこから日本代表は連続攻撃からボールをつなぎ、前に前に。
たまらずイングランドは反則を重ねてしまいます。
幾度もPGも狙える状況がありましたがトライを狙う日本代表。
その姿勢には本場のファンも唸ったことでしょう。
イングランドは防御に全精力を使わなければならない状況が続きます。
その中でPG、中村、リーチマイケルのトライなどで逆転。
終始日本ペースで前半は15対10と日本のリードで折り返します。
しかし後半は全く別のチームになってしまった日本代表。
イングランドを眠りから覚ましました。
後半のスコアは0対25。
前半あれほどミスを犯さなかった日本代表ですが、後半は反則が目立ちました。
後半30分にはモールでゴールラインまで押し込まれそのままトライを許してしまう。
体力よりも精神的なスタミナが持たなかった印象です。
もし来年のワールドカップが40分だけで行われるなら、日本代表は有望かもしれませんが、試合は前後半80分で行われます。
今のままでは1次リーグでアイルランドにもスコットランドにも勝てません。
エディージャパンは世界一の練習量を誇っていました。
それが実を結んだ前回Wカップ。
エディージョーンズは当時ジャパンウェイを掲げ、具体的な数字を掲げて明確なビジョンを示していました。
2015年のWカップでトップ10。
2019年のWカップでトップ8。
エディーの志は道半ば途切れてしまいました。
代表チームは当然のことながらクラブチームでの選手育成が重要。
そのクラブチームは名門東芝がクラブ存続の危機を迎えている状況。
決して状況は良くありません。
あと1年を切ったワールドカップ。
どこまで追い込むことが出来るのか。
コーチは変われどトップ8の目標は当然継続されているはずです。
ハードワーク。
それしかありません。