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メジャーリーグ 2020年からワンポイントリリーフ禁止!? 日本が導入すれば野球が変わる

ちょっと驚きのニュースが入ってきました。

タイトルにあるようにメジャーリーグでは2020年からワンポイントリリーフを禁止することで機構側と選手会が同意したとのこと。

ある記事によれば投手は最低3人の打者と対戦が義務付けられるとあり、これが実施されれば最近いくつか変更が成されたルールに比べ大きな影響が出るのは確実です。

目的は時間短縮。

私も他のスポーツに比べて野球が抱える一番の問題点は、試合時間が長く、終わりの時間が流動的すぎることだと思っています。

見る側からの視点に立てば、ほとんどの競技はある程度試合時間が推測できて心理的には楽で、観戦後の予定も立てやすいしデメリットはありません。

それに比べて野球は2時間少々で終わる時もあれば、4時間を超すこともあり、このことは見る側にとって結構負担になる場合が多いと思います。

時代に合っているかと言えば、合っていないということになるでしょう。

しかし、今回のルール変更は野球が持つ醍醐味をひとつ奪ってしまうことは間違いなく、時間短縮多いに賛成ですが、他にやることはないのかと言いたいのが本音です。

息詰まる攻防戦、1点リードの8回の裏、ワンナウト2塁で打順は3番左の強打者〇〇、ここで監督が出てきました!ピッチャーの交代を告げます、左の〇〇投手がリリーフカーに乗ってマウンドにあがります!1球目、おお!胸元を付くストレート!おもわず打者は投手を睨みつけます、無表情の〇〇投手、続く2球目、打者の外側から入ってくるカーブ、ストライク!、少し腰が引けた打者の〇〇、3級目外角ストレート、〇〇打ちましたが打球に勢いなくショートさばいて2塁ランナーをけん制してファーストへ送球、アウト!ツーアウト!続くは4番右の〇〇、ここでベンチから再び監督が出てきました、投手交代を告げます、右ピッチャー〇〇がコールされます、左の〇〇投手見事に役目を果たしました!

 というシチュエーションが無くなってしまう訳です。

こういう緊迫感あふれる攻防なら時間がかかっても許せます。

見ている方も野球の面白さを味わっている瞬間だと思います。

それが奪われてしまう。

ベンチワークも大きく変わります。

投手の役割分担も大きく変わります。

最低3人投げなければならない場合、最初の打者でリリーフ失敗した場合、傷口が広がる可能性が高くなります。

そこで勝敗が見えてしまうことだって出てきます。

ポジション別のベンチ入り人数バランスも変わるでしょう。

投手の立場で見ると活躍の場がひとつ少なくなり、極端に言うと給料にも影響が出てしまいます。

最近は打力優位の傾向が増していますが、この変更は益々打者優位になる気がします。

野球が変わってしまうと思われる今回のワンポイントリリーフ禁止。

過去の例になぞらえると日本も導入すると考えられますが、果たして・・・。