確かに予感はありました。
オープン戦での成績。
日本に来てからも1年間のブランクを埋めることが出来ない状況。
イチロー選手が現役引退を表明しました。
考えうる最高のタイミングでの発表だったと思います。
50歳まで現役を掲げるイチローは、そのことにこだわりを見せるのでは・・・という思いがあって、現実として、目の前で見せられるヒットが出ない不振な姿を見続けたくはないと、それなら50歳にこだわらず、今が引退の最高のタイミングではないかと、私は考えていました。
そう思うファンも多かったと思います。
見事な引き際。
昨日の東京ドームの雰囲気はーテレビでしか窺い知ることしか出来ませんがーほんとに最高でしたね。
会見でイチローも語っていましたが、日本人のイチローを日本の球場に来るファンが最高の声援を送ることの意味は大きいと思います。
メジャーリーガーとしてもシアトルのファンに崇拝されていますが、日本人こそイチローに感謝の気持ちをしっかりと表さなければ・・・。
今回はそれが出来たこと。
これはほんと良かったです。
記者会見をユーチューブで全て見ました。
およそ1時間20分。
独特の緊張感の中にも、聞きごたえのある素晴らしい会見でした。
全ての質疑応答が文字起こしされて掲載されていますが、イチローが質問に答える、独特の間や、話すスピード、表情の動き。
これほど記者会見を映像で見ることの意義を感じさせてくれる人はそうはいないと思いました。
千両役者はやはり違います。
イチローの答えの中には、私が想像していたのと違う物もありました。
そこには私が勝手に思っていた「孤高の人」という印象を翻すものも多かったです。
そこには誰もが抱える悩みや、夢を持ち続けた人間イチローも見ることが出来ました。
会見を聞けて良かったです。
彼が残した実績は語りつくされているし、多くの人がそれぞれの感覚で大切にされていると思うので触れませんが、オリックスで史上初の200本安打超えから始まったイチロー伝説を見続けてこられたことに感謝します。
本当にお疲れ様でした。