フィギュアスケート世界選手権女子フリーが終わりました。
ザギトワの強い思いが優勝に結び付きました。
紀平は世界チャンピオンの称号を得る大きなチャンスを逃したましたね。
坂本もたった一つのミスで、手の中に合った表彰台がスルリとこぼれてしまいました。
トゥルシンバエワは世界選手権で初めて4回転を成功させましたが、SPとフリー合わせたプログラム全体の中で、4回転の与えるプラスとマイナスの影響がどのように現れるのか・・・現時点で、私個人的には絶対的な武器となるのか半信半疑です。
メドベージェワについては本当のところは、来季以降を見据えていたはずです。
今季のスタート時点の出来を考えれば、世界選手権で表彰台にたどり着いたのは十分すぎる成果だったと私は思います。
オーサーコーチの元、来季はより魅力的なスケートを見せてくれるでしょう。
紀平は結果として4位という結果に終わりましたが、僅か16歳で突然シニアの表舞台で注目を浴び、よくやりましたよ。
全員がミスなく滑れば優勝は紀平。
これは間違いのない事実です。
インタビューでは気丈に答えてましたが、悔しかったでしょうね。
ここまでSPの失敗をことごとくフリーで逆転してきた訳ですから。
彼女にとって、今シーズンはとてつもなく長かったことでしょう。
来季4回転を組み入れると明言していますが、その場合はSPで3A、フリーで冒頭にクワドを跳んで、続けて3Aからの連続ジャンプを試みる構成になるのでしょう。
4回転に成功すれば次はタイミングによっては2A+3Tに変更しても良い・・・つまり、今季フリーの3A2本の内1本をクワドに変更するという形。
このプログラムを自分の物に出来れば、来季ロシアティーンズの内誰がシニアで代表に入ってきても依然アドバンテージを持つことが出来るでしょう。
そのためにもSPで失敗しないためには選曲がとても大事ですね。
紀平は必ず世界チャンピオンになれる選手であることには変わりありません。
何故、この世界選手権で4位に沈んだのか。
これはロシア勢と比べてもわかるように調整の失敗です。
すでにピークを過ぎていた。
これに尽きると思います。
チャレンジカップの参戦は不要だったと思います。
4大陸の後、世界選手権一本に絞って調整すべきでした。
しかし、本当によくやりましたよ。
世界中から大きな注目を浴び、ザギトワにとってはそういう意味では注目が分散されたことで、本来追われる立場から追いかける立場になれたことは精神的には良かったんではないでしょうか。
来季も世界選手権3枠確保が成りました。
しばらく休んで(国別対抗ってもうなくてええんとちゃいますか?)来季、また我々を楽しませてください。