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紀平梨花とアレクサンドル・トゥルソワ フィギュアスケートGPシリーズ・スケートカナダ

GPシリーズ第2銭スケートカナダ

紀平梨花とアレクサンドル・トゥルソワが登場しました。

結果はご存知の通り、トゥルソワが自らのトータル世界最高得点を更新して優勝。

紀平梨花もシーズン序盤にもかかわらず、SPでは自己ベストに僅か2.62及ばない高得点で首位に立ちましたが、トゥルソワのフリーが異次元すぎました。

紀平が試合後「ノーミスでも超えられるかわからない点数が聞こえてしまって、今までにない経験だった・・・」と語っていますが、偽らざる心境でしょう。

このコメントを聞いた時、私はソチオリンピック前のパトリック・チャンが羽生に対して「悪魔が肩にのしかかっているようだ」と語ったのを思い出してしまいました。

当時チャンはGPファイナルで羽生の演技を目の当たりにして上記のような心境に陥ってしまいました。

チャンはGPファイナルをノーミスで演じたにもかかわらず、4回転サルコーを失敗した羽生に技術点で及ばなかったのです。

これは何を意味するかというと、お互いノーミスならチャンは羽生に絶対届かない。

そういう状況にチャンは精神的にパニくったのでした。

昨年の紀平もこの状態でした。

全ての選手がノーミスだった場合必然的に紀平が世界一。

だった訳ですが、世界選手権SPで紀平は致命的な失敗をしてしまいました。

ザギトワの執念に世界チャンピオンの称号を得るチャンスを逃してしまいました。

今年は羽生、紀平の位置にトゥルソワが君臨した訳です。

4回転が跳べないSPは完成度で僅かに紀平優位ですが、フリーでの技術点20点差はとてつもない点差です。

現状のままではこれに追いつくことは出来ません。

それでもそれがわかった状態から、紀平はフリーでよくあれだけの演技が出来ました。

紀平はほんと精神的に強くなりましたね。

去年の経験は何物にも代えがたい貴重な物だったに違いありません。

幸いなことにチャンと違うのは、チャンがオリンピック直前での出来事だったのに比べ、紀平の場合、オリンピックまで今季いれてまだ3シーズンあります。

左足首の回復が芳しくなければ4回転の導入は来季でも良いのです。

もちろん不安が無ければシーズン途中で組み込むべきですが、無理に挑戦して怪我をすることが一番怖い。

前回の記事でも書きましたが、来年、さらにオリンピックシーズンまでには何が起こるかわかりません。

今年の状況がオリンピックシーズン迄続くとは思えません。

紀平は今季すこしふっくらしているように見えます。

足首故障などもあって絞り切れていないのではないでしょうか。

まだまだ先は長い。

これからです。

 

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