フィギュアスケート世界選手権、今日は男子ショートプログラム。
4カ月ぶりの実戦となる羽生結弦がどこまで仕上がっているか。
四大陸初優勝の勢いと不安が残る右足のどちらが優勢に出るか注目の宇野昌磨。
非公認とは言え全米選手権で驚異の342.22点を叩き出したネイサン・チェン。
この3強が他を大きくリードしている男子シングル。
その3人が今シーズン最大目標の世界選手権で激突しました。
まずはショートプログラム。
羽生も宇野も冒頭のジャンプを失敗。
その後は何とかまとめてきましたが、自己ベストに大きく及ばず羽生が得点94.87で3位、宇野に至っては91.40で7位と大きく出遅れてしまいました。
これに対しネイサン・チェンは朝の練習で4回転フリップが上手く跳べず、4回転ルッツに変更と構成を変えて挑み、減点要素が全く見られれずただ一人100点越えの107.40で首位。
4回転フリップが調子悪いから4回転ルッツに変更・・・って難度上がってますやん。
平昌オリンピックでのSP失敗から学んだものは大きかったようです。
羽生との差が12.53、そこからさらに3.47離れたところに宇野。
もちろん勝負は下駄をはくまでわかりませんし、絶対なんてありえないと思っていますが、3選手の今季ここまでの歩みを見る限りネイサン・チェン優勝の可能性が限りなく高くなりました。
羽生は2位、宇野が追い上げて3位。
これがSP終了時点での私の最終予想です。
ジェイソン・ブラウンが彼しか出せない世界観を見事に表現してSP2位。
素晴らしい!
本当に彼の演技は誰をも魅了します。
さすがに4回転を持たない構成ではフリーになれば得点に上限が出てしまうので、表彰台確保は難しいでしょうが、それを超えたところでこれからも唯一無二の存在感を放ち続けることでしょう。
ヴィンセント・ジョウが高難度の4回転ジャンプに挑み、1本回転不足を取られたものの、94.17でSP4位。
アメリカ勢の好調さが目立ち、世界選手権へのピーキングが上手くいったことを表しています。
日本勢は地元開催ということで少し気負いすぎているのかもしれませんね。
足が地についていない印象を男子も女子も持ちました。
それにしても埼玉スーパーアリーナの大観衆は圧倒的です。
日本でのフィギュア人気の凄さが見て取れますが、外国選手にとってはこれだけの大観衆の前で滑る機会などそうはありません。
しかも日本のファンはフェアで、分け隔てなく皆を暖かく応援します。
力を出し切れる要素が詰まっており120%の力を出せる環境だと思います。
皆、はつらつと演技していますもんね。
フィギュアスケートに関しては、ホームの利はそれほどないのかもしれません。
明日は女子フリー。
ザギトワ次第ではありますが、坂本に巡ってきた大きなチャンス。
全日本で見せたフリーの演技を見せられれば結果はついてきます。
紀平は、SPと違って全てが身体に馴染んでいるフリープログラム。
出し切りましょう。
それが来シーズン以降への大きな栄養になります。
期待しましょう。
ではまた。