世界フィギュア男子シングル。
フリーの演技が行われた。
ご存知のようにネイサン・チェンがショート3位から逆転優勝。
技術点だけで加点を入れて125.89。
演技構成点を足すと222.03でトータル320.88。
ぶっちぎりである。
得点が出やすい全日本でも羽生の得点はSP103.53のフリー215.83。
トータル319.36なので現状ではチェンがどこかで大きなミスをしなければ羽生は追いつけないことを改めて思い知らされた訳だ。
それにしても羽生はおかしかった。
競馬に例えるのもアレだが2走目のポカなのか?
羽生は今回クワドアクセルを本気で組み込もうと考えていたようだ。
これから書くことは全くの推測なのだが、4Aを跳ぶために全日本以降筋力アップを試みたのではないだろうか。
SPの時少し肉が付いた?と思ったんだが、ユニフォームの影響と結論付けた。
しかし実際に筋力がついたことで微妙に感覚が狂ったのかもしれない。
もうひとつ、こちらの方も推測の域を出ないが、4Aを回避したことでモチベが下がったのかもしれない。
もうここまで来たら全て推測ついでだが、4Aを跳ぶ跳ばないでオーサーコーチと意見の相違が出て、心身のバランスが整わなかったのかもしれない。
かもしれない、かもしれないで申し訳ないが、ここまで崩れるとは夢にも思っていなかったので原因がわからないのだ。
羽生自身チェンとはまともに勝負しても勝てないことがわかったはずだ。
これは悪夢だ。
そうなるとあと目指すはひとつだけ。
史上初の試合での4A成功。
これを成し遂げて現役生活を・・・なんてことを考えるかもしれない。
最後までかもしれないで申し訳ないが、今回のフリーを見てそう思った。
鍵山について一言。
凄いシニアルーキーが現れたものだ。
まさか今大会でチェンと羽生に割って入るとは。
まだまだ伸び盛り途上との感じで、どこまでいくのか楽しみでしかない。
まだ17歳なんだしね。
宇野、佐藤達と次の日本フィギュアを引っ張って行ってくれるだろう。
それにしても改めてSPとフリー両方揃えることの難しさを痛感した今大会だった。