影無茶のスポーツ24/7

ルール知らなくても面白く読んでいただけることを目指します

ジャパンカップ アーモンドアイ有終9冠 大逃げは名レースを作る

史上空前のメンバーが揃った今年のジャパンカップ

8冠馬アーモンドアイがカミソリのような切れ味で圧勝。

有終の美を飾った。

2着にクラシック3冠コントレイル、3着が牝馬3冠デアリングタクト。

終わって見れば3冠馬3頭による決着。

人気も1-2-3の順。

さすが競馬ファンはよく知っている。

レース自体も実に見ごたえがあった。

願わくばコロナなどなく、超満員観衆スタンドの大声援があって欲しかった。

しかし、それを差し引いても見ごたえ十分の名レースだった。

長く競馬を見てきたが結果も含めて歴史に残るレースだったと断言できる。

ひとつ言っておきたいのだが、今回のジャパンカップをこれだけの名レースにしたのは、大逃げを打ったキセキの存在が大きい。

2年前のジャパンカップでも逃げて、アーモンドアイの驚異的レコードタイムを生み出した。

今年も最終的に失速したが直線残り200メートルまで見せ場を作った。

キセキは影の演出家(演出馬)だった。

特に今年は大逃げを打った。

個人的に逃げ馬が好きで、大逃げは特に血沸き肉躍るほど大好きなのだが、実際大逃げがあったレースは絶対的に面白い。

逃げ馬が逃げ切った場合ももちろん記憶に残る。

名前を書くだけで悲しくなるのだが、サイレンススズカなどは逃げるという脚質がこれだけ多くの人の記憶に残った要因のひとつだと思う。

そのサイレンススズカが初めて脚光をあびたのが天皇賞

エアグルーブがバブルガムフェローと壮絶な叩きあいで勝ったあのレースだ。

エアグルーブの強さが炸裂したレースで記憶に残っている人も多いと思うが、これもサイレンススズカの大逃げがこの名レースを生み出したと思う。

キタサンブラック北島三郎武豊コンビという強いキャッチはあるが、逃げ脚質というのもあれだけ注目を浴びた理由だろう。

パッシングゴール、ロングホーク、プリティキャストカブラヤオーミホノブルボンツインターボエイシンヒカリ・・・。

おっとだんだん脱線してきた。

何が言いたいかと言えば、名レースに大逃げ馬は欠かせないってことで、主役になれなかったとしても競馬ファンの記憶に残る名脇役になれるということだ。

今後、今年のジャパンカップを語る時に、「アーモンドアイが有終の美を飾って9冠になったんだなあ」「コントレイルが意地見せて2着に来たなあ~」「デアリングタクト鼻差でも3着に入ったことでより記憶に残るレースになったな~」等々の声と共に、「キセキよく頑張ったなあ~」って同時に語る人も多いに違いないってことだ。

アーモンドアイが天皇賞で8冠を取った時に、一部でその偉業を認めないコメントが見られた。

しかし今日のレースはそういった声を打ち消すに十分な強い勝ち方だった。

ルメールも語っていたように、日本一強い馬だ。

4着にも牝馬レンブーケドールが入り上位4頭中3頭が牝馬

斤量の差もあり、強い牝馬の時代はまだまだ続くのか。

コントレイルが明け4歳になって再び連勝街道を突っ走るのか。

デアリングタクトはアーモンドアイを継いで女王の座につけるのか。

今年最後を飾る有馬記念はどんなメンバーになるのか。

アーモンドアイはどんな子を世に出してくるのか。

競馬はロマンだ。

 

 

kagemucya.hatenablog.com