影無茶のスポーツ24/7

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2020年【私的】スポーツ界振り返り 中央競馬 強い馬が勝ち続けた稀有なシーズン

今年のスポーツ界をジャンル別に振返り私的思いを書かせていただく3回目。

今回は中央競馬

JRAはコロナ禍の中、長く無観客開催だったがスケジュール通りに消化。

他のスポーツに比べ関係者の感染も少なく運営成功例と言える。

さて今年の中央競馬、先のジャパンカップで8冠馬アーモンドアイに無敗の3冠馬2騎コントレイル、デアリングタクトが挑戦するという夢の対決が実現。

結果はその3頭が1~3着を占めた。

アーモンドアイは有終の美を飾り9冠馬となって引退。

昔は牝馬の引退レースは馬券要らずと言われていたが、時代は変わった。

ジャパンカップの結果は今年の中央競馬を象徴していた。

今年ほどGⅠレースで1番人気が勝利した年はなかったように思う。

過去の数字を確かめていないが(確かめてないんかい!)(^^;)

障害除くここまでのGⅠ22レースで1番人気が14勝。

1番人気の全てのレースでの勝率はおよそ30%なので、今年のGⅠ勝率はかなり高かったと言って差支えない。

同一年で牡馬牝馬ともに無敗の3冠馬が誕生するなんて普通考えられない。

牡馬無敗クラシック3冠はディープインパクト以来、牝馬無敗3冠は史上初。

これらが同じ年に生まれるのは奇跡的だ。

 

kagemucya.hatenablog.com

 

史上初というワードで括れる出来事は他にも。

アーモンドアイの8冠(最終的に9冠)は史上初。

ルドルフの呪いが溶けたのだ。

ソダシは史上初の白毛馬GⅠ馬となった。

グランアレグリアはディープ産駒で初のスプリントGⅠ制覇。

しかもロードカナロア以来史上2頭目の年間単距離GⅠ3勝。

強い馬が勝つ紛れの無い、王道をゆくシーズンだった。

あと特徴的な傾向として、牝馬の強さが益々際立ってきたこと。

牡馬牝馬混合GⅠで実に8勝。

アーモンドアイは引退したが、クロノジェネシス、グランアレグリアにデアリングタクトなどは健在で牝馬の時代はまだまだ続きそうだ。

かつてのエアグルーブ級の馬が次々出てくる。

ここまで牝馬が強いと牡馬との斤量差が大きく感じてしまう。

牝馬が強いのは世界的趨勢なので日本競馬も名実共に世界水準になった訳だ。

第1回ジャパンカップで外国人調教師が帰国後に語った言葉を覚えているだろうか。

「日本では馬でなく鹿が走っていた」

今は昔である。

 

ジョッキーではルメールが4年連続リーディングを確実にしている。

良い馬に乗せてもらってるのは事実だが、期待に応えてくれるので調教師の信頼も厚い。

ルメール絡みでも史上初の出来事が。

平地GⅠ4連勝だ。

特に秋は、またルメールかいなって思った人は多いだろう。

デムーロが差をつけられてしまったのは寂しいが・・・。

リーディングはルメールだが、勝率、連対率、複勝率では川田がトップ。

重賞レースを人気で飛ぶイメージが強すぎるが乗れるジョッキー。

馬券を買うなら上手くつきあいたいジョッキーだ。

武豊も2年連続で110勝以上。

完全に一時の不振から脱出しており、いまもなくてはならない存在。

何しろ圧倒的なスター性。

老若男女問わずここまで競馬を盛り上げたのは武豊の功績が大きい。

その時代をライブで見てきたファンはいつまでも彼の雄姿を見たいはずだ。

有馬記念のワールドプレミアは馬券的にはとても面白いと思っている。

藤田菜七子も昨年には及ばなかったが35勝。

彼女は馬へのあたりが柔らかい。

4コーナーまで馬に負担をかけないので直線伸びてこられる。

私は男子を含めても、かなり乗れるジョッキーだと思っている。

来年も期待したい。

アーモンドアイ引退後、中央競馬を引っ張っていくのはコントレイルか。

それとも・・・。

 

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