柔道男子66kg級・女子52kg級
今大会最も注目される選手の一人(二人)である柔道阿部兄妹が登場。
結果はご存知のように兄妹めでたく金メダルに輝いた。
二人の試合直後のインタビューを聞いたが、兄一二三の物腰が印象的だった。
一二三選手は早くから将来を嘱望されていた。
外国人選手に強く、世界選手権も2連覇するなど順風満帆だった。
その頃ワイドショーやスポーツバラエティーに当然のように引っ張り出されていたが、若さゆえの自信過剰と思われる言動も目に付いた。
インタビュアーも一二三選手のサービス精神に甘えてそういう言質を引き出そうと誘ったところも確かにあったが・・・。
それがどうだ。
オリンピックが開催出来たことへの感謝、支えてくれた周りのスタッフへの感謝。
喜びを爆発させた妹、詩選手と違って落着いた振る舞いを見せた一二三選手。
世界選手権を初めて制した頃とは別人のように成長した姿だった。
丸山城志郎と繰り返された死闘、特にオリンピック代表決定戦の24分間は後々語り継がれるだろうが、これらが一二三選手を変えたのだと推測する。
今回のオリンピックは最初に書いたようにワイドショーや試合後のスポーツニュースは一切見ないと心に決め(録画を含む)実況中継だけを見ると決めているが、おそらく阿部兄妹は各局に引っ張りだこになるだろう。
そこでも浮かれることなく周囲の人への感謝の言葉を並べるに違いない。
ここまで様々な外野からの声があったと思うが、史上初のオリンピック兄妹同時金メダルには称賛の言葉しかない。
とりあえずは少しの間休養してリフレッシュして欲しい。
スケートボード ストリート
たまたまチャンネルを回したら予選をやっていた。
詳しいルールは知らないがスノボのスロープスタイルに似ていると思った。
ところが、ほとんどの選手が転倒につぐ転倒。
スケボの構造上失敗したら転び方が派手だ。
いきなりの映像に何だこれは・・・と思った。
よくあれで骨折とか大怪我しないなあって思って見ていた。
日本選手は3人が参加。
17歳の高校生も居たが残念ながら予選通過は出来なかった。
白井選手も残念ながら予選9位。
上位8人が進める決勝には行けなかった。
唯一堀米選手が予選4位ながら世界ランク2位ということで期待出来るとのこと。
そんなこんなで昼からストリートの決勝を見ることにした。
おそらくオリンピックでないとこんな時間にライブで中継されることはないだろう。
放送されてもBSで深夜にダイジェストといった感じではないだろうか。
(間違っていたらごめんなさい)
普段みられないスポーツが見られる。
そこがオリンピックの良いところだ。
実況を聞いていると、たまたま見た予選はトリックと呼ばれる、持ってる技を披露して高得点を狙う物だったことが何となくわかった。
トリック以外に制限時間内に自由に演技を行うランとの合計で順位が決まることも知ったが、得点の加算ルールが少しわかりにくい。
トリックはほんとにあっという間に演技が終わってしまうので、予選を見た時に5本跳べてもすごく呆気ないなあと思っていたので、ランの存在を知って妙に納得した。
冬季オリンピックのモーグルの解説者が如何にもって感じでフランクな言葉遣いだったが、スケートボードの解説者も時折若者言葉をぶっこんでくるので笑ってしまった。
決勝はランで思うように点が伸びなかった堀米がトリックで大技を連発し高得点を得て逆転で首位に立った。
他の選手がトリックで転倒して得点が伸びず、結果堀米が逆転金メダル。
初代オリンピックチャンピオンに輝いた訳だ。
堀米選手は大技を決めてもオーバーアクションで喜びを表さず常に冷静。
さすがに優勝が決まった時には喜びを爆発させていたが、すぐに冷静さを取り戻すなど、東出昌大に何となくにたフェイス(個人的感想・嬉しくないか・・・)といい、これまたテレビに引っ張りだこになる予感。
こういうのを見て競技人口の裾野が広がるんだと実感した。
スケートボードに悪い印象を持っている人は少なからず居ると思うが、そういったイメージもこれをきっかけに変わっていくこともある。
こうして様々な競技を見ていると、試合時間が短い方が見る方も見やすい。
時間がかかる競技は見ていて正直しんどい。
野球を例に挙げて申し訳ないが平均3時間は長い。
しかも他のスポーツに比べて動きがそれほどある訳でもない。
今の若い人はそんなに時間をかけてスポーツを見ることはないだろう。
実際にスポーツをやりたいと思うきっかけは、まずはテレビかライブで試合(競技)を見たことで興味を持つ場合が多いので、まずは見てもらうことが大切。
そういう意味からも野球は今後盛んになるより廃れる可能性が高いと思ってしまう。
今回新競技のスケートボードやスポーツクライミングは正にこれからのスポーツだ。
スケートボードストリートを見てそのような印象を強く持った。