100回を迎えた東京箱根間往復駅伝競走、通称箱根駅伝。
今回は100回の記念大会ということで全国の大学の予選会参加が認められた。
しかしその措置は今回限りなので青山学院大学原監督が強く提言する箱根駅伝の全国化には程遠い。
私は基本的に全国化に賛成だが関東学連加盟校以外で本戦に出場するのは実力差が大きすぎて至難の業だ。
優秀な選手はこぞって関東の大学に進学するのでその結果は必然。
高校迄は駅伝の強い学校が全国に点在しているが箱根路への憧れと東京の魅力ふたつ揃っているため他地区の大学は太刀打ちできない。
箱根駅伝は出雲駅伝、全日本大学駅伝と合わせて大学三大駅伝と呼ばれている。
この三大駅伝を制すると大学駅伝三冠と呼ぶが、三大駅伝と呼ぶのは問題ないが、関東学連加盟校しか出場できない箱根を加えて駅伝三冠と呼ぶのはおかしくはないか。
それというのも箱根駅伝は他のふたつの駅伝と比べ注目度が圧倒的に高い。
開催が正月なのと日テレが感動物語に作りあげたのが理由だが、少しやりすぎという気がしないでもない。
そんなこんなで優秀な選手が関東に集まり今回のような予選会方式だと半永久的に関東学連以外の大学は本戦に参加できない。
じゃあどうするのか。
ちょっとしたいくつかの提言を試みたい。
もちろんひとつは恒常的に予選会のオープン化を図ること。
そうなれば地方の大学もスカウティングに力が入り、時間はかかるがいずれ予選を通過する大学も出てくるに違いない。
ふたつ目は出雲、全日本の駅伝を予選と兼ねること。
現状では両駅伝とも関東学連校が上位を独占するので結果顔ぶれは変わらないが、これも長い目で見ればいつかはその効果が出てくる。
最後は前年シードと関東予選会通過校の枠は確保したまま、他地区でも予選会を実施し本戦に参加出来るようにしてその分は出場校を増やす。
その場合本戦参加標準設定記録を設けることは必要だろう。
どの場合も様々な問題は出てくると思うが、改革に向けて何かを初めて欲しい。
それが青学原監督の言うように競技人口の拡大、ひいては強化にもつながる。
何とかならないだろうか。