今年もドラフト会議の日がやってきた。
選手にとっても球団にとっても運命の日だ。
相思相愛で希望の球団に指名された選手。
希望の球団から指名が無かった選手。
指名確実と言われながらどこからも声が掛からなかった選手。
今までも数々のドラマが見られたドラフト会議。
しかし指名する球団の方も必死だ。
狙っていた選手が他球団と競合しクジに敗れた場合の落ち込みは半端ない。
外れ1位(この言い方はやめて欲しい)の場合、監督は必ずと言っていいほど「同等の評価をしていた選手が取れてよかった・・・」と言う。
確かに上位指名候補リストを作っていて、その中の選手だったとは思うが、落胆が明らかに見えるので見ていて複雑な気持ちになる。
そんな悲喜こもごものドラフト会議。
巨人は今年どのような戦略でドラフト会議に臨むのか。
昨年阪神との競合で浅野選手の獲得に成功した時の喜びは今もはっきり覚えている。
それまで1勝11敗というくじ運のなさを誇った(?)原監督。
よくぞ指名権獲得のくじを引き当てたものだ。
しかし阪神に勝てたのはドラフトだけだったのは当時は知る由もない・・・。
さて今年のドラフト。
豊作との評判。
昨年はほとんどの球団(確か9球団)が1位指名を公表した。
ところが今年は一変。
ほとんどの球団が1位指名選手を公表していない。
公表したくても決まっていないのだろう。
大学生の投手に好素材が多く、今年は1位指名を競合で外しても良い選手がたくさん残っていると言われている。
明日テーブルにつくまで最終決まらない球団も多いのではないか。
こういう年はほとんど競合は無いように思う。
スカウトの腕の見せ所だ。
そんな中、巨人の補強ポイントはわかりやすい。
投手というのは誰にでもわかる。
投手は何人居ても良い。
そういう意味で今年の豊作ぶりはありがたい。
ここにきて巨人は中央大の西館投手を1位指名すると各社が一斉に報道した。
報知もそう書いているので間違いないんだろう。
今年巨人の先発は右が菅野、戸郷、山崎、赤星、左がグリフィン、メンデス、横川。
両外国人は安定しており来季も残留確実だが、若手の左投手がやや心もとない。
井上も高橋優も期待には程遠い成績しか残せなかった。
2位以下はは左の投手を指名して欲しい。
左腕となれば東洋大細野投手、明治大石原投手、大阪桐蔭前田投手、履正社福田投手あたりの名が浮かぶが、スカウトが全国を見て我々の知らない好素材が指名されることこそがドラフトなので誰が指名されるのか楽しみでしかない。
今やエース格と言っても良い戸郷はドラフト6位だし、下位で指名された選手からもチームの主力になっている選手は枚挙に暇がない。
果してどのような結果になるのか。
結果が待ち遠しい。