仕事以外全部趣味
本日は宝塚記念を。
その昔、まだグレード制が導入されていない頃、レースの格を表す呼び名に八大競争というのがあった。
3歳クラシック5レース(皐月賞・ダービー・菊花賞・桜花賞・オークス)に春秋天皇賞と有馬記念をそう呼んだ。
グレード制導入に伴い、宝塚記念も当然GⅠに格付けされたが、当時はまだ天皇賞を古馬最大目標とする競馬関係者が多く、春の天皇賞に出来をピークに仕上げる為、宝塚記念は調子を如何に維持出来ているかが勝負の分かれ目になっていたと思う。
JRAは春のグランプリと位置づけ、当初からファン投票による選出を行い、優勝馬にも錚々たるメンバーが連なってはいるが、見る方もダービーが終わって気持ち的にも一息つくって感じで、どうしても盛り上がりに欠けていたように思う。
そんな宝塚記念だが、私には貴重な思い出がある。
当時、予想会社が会員を獲得するために無料予想なるものを行っていた。
もちろんパソコンは普及しておらず、予想を聞く手段はもっぱら電話による物だった。
その日、私も試しにスポーツ新聞に載っていた無料予想の番号に電話したのだ。
受話器の向こうで若い男性が、宝塚記念の買い目を3点肉声で答える。
テープではなくリアルに答えてきたので、少し驚いたが男性は買い目を告げると、特に名前など聞かれることもなく、電話を終えた。
狐につままれたような感じだが、男の言う買い目を信じて、そのまま大阪球場の場外馬券売場で購入したら、これが見事に的中したのだ。
買い目は枠連で、それが的中したもんだから驚いた。
それが1986年のパーシャンボーイ。
外国産馬初のGⅠ勝利というエポックな出来事の的中馬券だったのだ。
例によって貼り付け可能なYouTubeからパーシャンボーイのレースを。
当時は仕事の合間に馬券を買っており、レースは見ておらず、今回投稿するにあたってほとんど初めてこの日の宝塚記念のレースを見たような気がする。
有難くも的中馬券を無料予想で聞くことが出来た訳だが、結局その会員にはならなかった。
無料予想に電話して、同じ買い目を聴いて的中した人はどのくらいいたんだろう。
そしてそれによって会員に入った人はいったい何人いたんだろう。
それは全く謎のままだ。
尚、パーシャンボーイはこの宝塚記念以降出走はなくウィキによれば屈腱炎で引退を余儀なくされたようだ。
戦績を見ると4歳(現在の馬齢表記)になってから宝塚記念を含め8戦も使われている。
勝ちもこの時期に集中しているが、やはり酷使も屈腱炎の原因だったんだろう。
戦績 11戦 5・3・0・3