世界フィギュア男子シングルは、イリア・マリニンが優勝。
マリニンには勝てないとの雰囲気が充満しているが、今回は決して追いつけない点数ではなかった。
彼の代名詞となったクワドアクセルは今回も回転不足のqマークがついた。
そのためGOEは伸びず(減点でないのは?だが)得点は12.86。
それでも、冒頭の4Fとクワド後の4Lzを完璧に跳び、得点がそれぞれ15.24と15.28と単独ジャンプでハイスコアを叩きだせるところがマリニンの強さだ。
しかし後半にもqマークがあり、SPとの合計得点は318.56と自己ベストには遠く及ばなかった。
今シーズンはGPファイナルでも回転不足を連発。
どちらかと言うと荒っぽい印象だったように思う。
今シーズンから解禁となったバックフリップも不要だと思う。
それでも優勝出来たのは、鍵山選手の演技がマリニン以上に悪かったに尽きる。
鍵山選手がキスアンドクライで、盛んに3本指を出していたが、あれは3位に入ったことを確認していたのか、3枠確保が出来たことを確認していたのかどちらだろう。
いずれにしても、3の意味を理解したことで安堵の表情を浮かべており、自分の不甲斐ない出来に不安を持っていたことが読み取れる。
世界選手権初出場の佐藤選手も6位入賞で、男子シングルもミラノ五輪出場枠3を確保出来たのでまずは良しとしなければならない。
佐藤の場合、演技構成点が低すぎるとの声があるが、これは格付けによる点数の低さ。
以前よりは改善されているとは思うが、顔を売らなければ実際の演技の出来が良くても、演技構成点が伸びないことは基本変わらない。
今回世界選手権初出場で顔を打ったので、今後は期待出来るだろう。
4回転を飛ばないジェイソン・ブラウンの演技構成点が最も高いのは、そういう事だ。
もちろんジェイソンが今も第一線で活躍しているのは尊敬に値する。
彼は生粋のエンターテイナーだ。
これをもって五輪プレシーズンは終了。
(ISUが承認する大会ではあるが、国別対抗の開催は不要と思っている(;^_^A)
いよいよ来季はミラノ・コルティナ五輪。
日本勢はイリア・マリニンの牙城を崩すことが出来るのか。
それが大きな見どころとなる。
その可能性だが、マリニンがGPファイナルのように回転不足を取られたり、ミスが重なった場合に限り、鍵山選手がノーミスで加点も多く貰った場合に逆転が有り得る。
お互いにノーミスで演技を終えた場合は誰もマリニンに勝てないことは明らか。
なかなか厳しい現状だが、まずは自己ベスト記録を更新すること。
それで追いつけなかった場合は仕方がない位の開き直った気持ちで臨むことが大切だ。
ミラノ・コルティナ五輪の男子シングルは2月13日(日本時間翌14日)。
その日はすぐにやってくる。
果して。
最後にりくりゅうペアについて。
そもそもペアスケートで日本選手がメダル争いをすること自体未だに信じられない。
佐野氏、松村氏、渡部絵美氏らが活躍していた頃からフィギュアスケートを見ているが、ペア、アイスダンスで日本勢が出る幕はなかった。
いや、そんな昔まで遡らなくても、つい最近まで似たような状態と言って良いだろう。
それが、りくりゅうによって扉が開かれた。
GPファイナル優勝だけでも凄かったのに、4大陸、世界選手権と全て優勝。
夢を見ているようだった。
今回のフリーも細かいミスがあったようだが(私にはわからない(;^_^A)
スピード豊かで息もピッタリ。
ミラノ・コルティナ五輪でも最有力だと感じた。