仕事以外全部趣味
割と本を読む方だが、染井為人という作家は知らなかった。
本を買う理由は、まず作者、次いでカバーに書かれているあらすじ。
これらによって決める。
今回読んだ「悪い夏」は作者を知らなかったので、当然あらすじを読んで購入。
生活保護受給者の状況を定期的に見て回る主人公の真面目なケースワーカー。
生活保護に胡坐をかき、抜け出す気がない男。
風俗で収入を得ながら不正受給をしているシングルマザー。
たまたま行った風俗で偶然に会い、口止めに肉体関係を強要する別のケースワーカー。
それをネタに稼ぎを企み、中央に復帰しようとするヤクザ。
以上が主な登場人物。
これらの登場人物が織りなす複雑なしがらみにより闇落ちしてしまう主人公。
果して、彼ら、彼女らはどこに行きつくのか・・・。
こうして書くと救いようのない感じだし、事実、途中は気持ちが重くなったが、何故だろう、最後は喜劇のように思えてしまい、これはちょっと作者に失礼かと考えたが、この小説にはあとがきが存在していて、それを読むとまんざら間違いではなかったんだなと安堵した。
この小説、とても読みやすい。
スラスラと読めて、あっという間に読了してしまった。
作者はこれがデビュー作らしいが、他の作品も読みたくなった。
この作品映画化されているようだ。
ロードショーでは見る機会がなさそうだが、サブスクで解禁されたら是非見てみたい。
