いよいよオリンピックへ向けてプレシーズンの総決算世界選手権が始まる。
今回の見どころは何と言っても浅田真央が復権成るかと言う事だ。
今季全勝、調子も上昇カーブを描いており、当然SPもフリーもトリプルアクセルを入れてくるのは間違いない。
4大陸の時のフリーのプロトコルを振り返ると、トリプルアクセル、トリプルフリップ+トリプルループ、ダブルアクセル+トリプルトゥーループの3つの要素でアンダーローテションの判定になっているので、その時の得点63.20(GEO含む)はまだ上積み可能である。
特に前半のトリプルフリップ+トリプルループの3回転3回転は是非とも成功して欲しい。
もちろんSPをまとめる事が必要だが今の浅田は問題なくこれらをクリアしてくれそうな感じがする。
よくぞここまで複調してくれたものだ。
気になるのは何と言ってもキムヨナの参戦だ。
すでに今シーズン200点突破を果たし、これまた復活を印象付けているが、これがインフレ得点なのか真の得点なのか、過去が過去だっただけに俄かには信じがたいというのが偽らざる思いだ。
ただこの得点が真実であったとしても、世界選手権はキムが今季戦ってきた大会とは全く雰囲気が異なる。
ましてオリンピック前の大事な世界選手権。
ある意味キムヨナの滑りには注目だ。
男子は昨年までの絶対的な強さは無い物のパトリックチャンが優勝候補筆頭である事は間違いない。
日本のエース高橋は4大陸が過去にないほどの出来の悪さ。
僅かの期間でどこまで立て直しているのか。
モロゾフとのコンビはやはり魅力的で、経験と技術、精神力でまずは表彰台圏内を狙っていきたい。
羽生は今シーズン、ブライアンオーサーに師事し一気に持てる素質を開花させた。
昨年の世界選手権でも3位に入っているがオーサーに師事してよりレベルアップをしてきた。
しかしさすがにフルシーズンを目いっぱい戦ってきた目に見えない疲労は蓄積されているに違いなく、今回どこまでやれるのか、もしこの世界選手権で良い成績を残せば一気にソチの主役に躍り出る事になる。
ソチに向かって誰が一歩先に出る事が出来るのか。
氷上の熱い戦いがまもなく始まる。