いつから言われたか荒れる春場所。
はっきりと記憶にはないがかなり昔から春場所は荒れるというのが定説だ。
理由ははっきりわからないが、年に1度の大阪場所。
タニマチとの付き合いや季節の変わり目などが微妙に力士の体調に影を落としているのかもしれない。
しかしはっきり言ってここ10年程は荒れるといっても外国人力士の天下であり日本人力士の不甲斐なさばかりが目立ち、荒れるという感じとはまた違う印象を持っていた。
大相撲も様々な不祥事を乗り越えて現在に至る訳であるが、確かに白鵬は強くて大横綱の風格充分だが昔のようにライバルが不在の状況では盛り上がりに欠けると言って差し支えない。
日馬富士は強くはなってきているし白鵬にも最近分が良いがまだまだ安定感に欠ける。
そんな中始まった春場所。
何と3日目で全勝が二人だと。
数えてみたら2勝1敗が22人もいる。
そりゃあそうだろうがなんという星のつぶし合いだ。
もうこうなったら千秋楽に10勝4敗位の力士が10人位いて最後は8人位でトーナメントになって優勝を決めるような展開になったらどうかと好き勝手な想像をしている。
大相撲がかつての人気を取り戻す条件は1に日本人力士の横綱が誕生する事。
2に当然のことながら面白い見ていてワクワクドキドキするような熱戦を展開してくれる事。
3に名脇役的な力士が出てきて三役あたりまで伸びてくる事。
だと思うが、今場所はこのままいけば大混戦というシチュエーションで盛り上がるかもしれない。
その為にも各力士が気の抜けた取組をせずに熱戦を繰り広げて欲しい。
WBCでも最初なんだかんだと言われてもあれだけの熱戦を目の前で見せられてはついつい観たくなる人が増えるのも当然だ。
俄かでもなんでもそれが大切な事だ。
春場所はまだまだ始まったばかりだがこれから大いに盛り上がってくれる事を期待する。