大相撲春場所は関脇照ノ富士が12勝3敗で3度目の幕内最高優勝。
大関復帰を手中にした。
最後に一度本場所で土俵入りをと願っただろうが叶わなかった。
この間令和2年9月場所から春場所迄の3大関と照ノ富士の戦績を以下に掲げる。
大関朝乃山 32勝16敗12休
大関正代 34勝16敗10休
関脇照ノ富士 44勝14敗2休
1場所平均10勝以上は照ノ富士だけ。
正代と貴景勝は1回ずつ優勝しているが、貴景勝は綱取り場所で休場負越し。
正代も優勝後昇進した新大関場所で休場負越し。
大関在位3場所で2度負け越しは恥ずべき内容だ。
もうひとりの朝乃山は今場所も照ノ富士に敗れて5連敗。
何度も書くがもし朝乃山が横綱になれなかったとしたら、初顔合わせの令和2年7月場所で敗れたことが分岐点だったと言って差支えないだろう。
そこから一方的な内容での敗戦が続き今場所も完敗。
蛇に睨まれた蛙だ。
白鵬の引退は時間の問題。
単純に考えても二つ席が空く訳だから、大関が横綱になるのが道理。
ところがこの体たらく。
今の状態ではこの3大関から横綱が生まれるイメージが湧かない。
結局、照ノ富士が他力士との比較において一番強い事が証明された場所だった。
膝がパンクしなければ横綱まで一気に登り詰めるだろう。
照ノ富士以外で2場所連続優勝、または準ずる成績をあげられる力士が居るのか。
私の推し朝乃山は前述の通りなので、一層奮起して壁を越えて欲しい。
番付を眺めても2場所続けて好成績を残せる力士を探すのが難しい。
波が少ない四つ相撲なので安定した成績を残せるのはやはり朝乃山だ。
最後に千秋楽結びの一番で立行司伊之助が土俵下に落下してしまった件。
最近行司さんと力士がぶつかりそうになることが多いが、昔と違い四つ相撲が少なくなり、突き押し相撲が全盛の現在、ご高齢の方が多い行司さんは大変だと思う。
定年は社会一般と同様65歳。
難しい問題だが何か策は考えておく必要はあるだろう。