予想通りと書けばさびしい限りだが、日本代表はブラジル代表に全くいいところなく敗れてしまった。
W杯予選後すぐという日程的な問題も確かにあるだろうが、それだけで片づけられるなら苦労はしない。
試合終了後の会見でザックは「失望した」という言葉を発したが、それを言っちゃおしまいよって感じだ。
その言葉を口にした以上は今のままの延長線上のチーム作りでは成り立たない事を露呈したような物だ。
メンバーを変えずにチームを熟成していくという方法でも、代表監督ザックがそれで行くと言うんだから私は見守るべきだと思っていたし期待もしていた。。
しかし代表選手を変えない事が、選手の慢心につながっているのか、変えられるという危機感を排除してしまったのか、闘争心がほとんど感じられないように見えるようになったのは私の目が節穴なのだろうか。
ここに至ってはいつまで経っても結果を出せない選手は容赦なく代表からはずすような厳しさが必要だ。
W杯予選は出場権を確保する事が何より大切なので、内容より結果を出してくれればOKだ。
これから1年間ザックが目指すサッカーを熟成していって、W杯に臨む。
そうするものだと思っていた。
監督はチーム作りに絶対的な権限を持つべきだし、どんなサッカーを見せてくれるのか楽しみにしていた。
事実最初はなかなか面白い魅力的なサッカーを見せてくれていたし、人間ザックも魅力的だし(これは今も変わらない)最近の試合が多少停滞気味でも支持する気持ちは変えない・・・つもりだった。
だがブラジル代表と戦って、ザック自身もあまりに期待値と違った内容だったのだろう。
それが「失望した」という言葉になって出てきたのならば、残るイタリア、メキシコ戦は現代表メンバーの生き残りをかけた戦いにしなければならない。
もう一度今の代表はどんな戦い方をしようとしていたのか、再確認してそれを残る2戦で具現化して欲しい。
選手もそれこそ後がない気持ちで戦わなければならないし、ザックに「失望したと言ってしまった私に少なからず失望したが、今はそうは思っていない」と言わせて欲しい。