クライマックスシリーズでペナントの覇者スワローズに敗れたのち、原監督が辞意を表明しました。監督生活12年。通算947勝712敗56分け。2度の3連覇を含むペナント制覇7回、日本一3回。ここ4年は日本一、日本シリーズ敗退、CS敗退、ペナント敗退とウナギ下がりではありましたがその成績は誰も文句のつけようがありません。時の戦力に応じて常に優勝争いを演じファンを楽しませてくれました。ほんとうにお疲れ様でした。そうなるとどうしても気になるのは次期監督。何人か声が上がっていますが、ちょっと私なりに想像してみます。
私は物心ついてからのジャイアンツファンですが、藤田新監督が4球団の競合の末、原辰徳を引き当てた時の嬉しさは今でもよく覚えています。
翌日の新聞は辰徳満面の笑みで万歳している写真が各スポーツ紙の一面を飾っていました。
あれから35年。
来年采配を揮うつもりがないのにドラフト会議に出る訳にはいきません。
正に今しかない辞意表明でした。
さて次期監督は一体誰になるのか、江川氏、由伸、川相ヘッドあたりが有力と言われています。
一時名前が上がっていた松井氏ですが、本人は乗り気でないことがわかってきました。
彼は途中でジャイアンツを出てヤンキースに移ったことを気にしているのでしょう。
過去のジャイアンツ監督の名を見ると、生え抜きであることがほぼ絶対条件のように思えます。
コーチなら全然問題ありませんが、監督は不文律となっているように思います。
そういう意味で川井ヘッドは確かに代行で見事な采配を見せてくれましたが、監督就任は・・・ないのかなと思います。
江川氏の名前が上がってきたのは驚きました。
入団当時の経緯もあって、ダーティなイメージを今でも持つ人は多いかもしれません。
しかし私は私が再びジャイアンツのユニフォームを着るのを見てみたいと思う一人です。
ただ彼には土壇場で風が吹かない傾向が常にあるように思います。
数年前、コーチ陣入閣が確実だった時に起きた清武問題。
元々ドラフト指名順の時もジャイアンツは2位でしたが1位のクラウンが江川氏を指名。
法政大学での47勝も歴代2位。
オールスターの8連続三振も江夏氏の9連続の前では目立ちません。
第一あれだけの怪物ピッチングを披露していたのに甲子園では3年時の2回だけに出場で、ベスト4が最高。
こういったことから、今回も深く静かに監督就任が進んでいる事は間違いないと思いますが、最終的に実現しないような気がしてなりません。
江川氏が受諾しないということも考えて・・・。
消去法ではありませんが、残るは高橋由伸。
現役選手からの信望も厚く、何より高橋自身が今の選手達の状況をよく知っている。
コーチ専任の経験はありませんがそれでも兼任で経験したのは大きいと思います。
CSスワローズ戦最後の場面で原監督が由伸を代打に指名。
結果は三振で試合終了となりましたが、原監督は高橋選手にバトンを渡した瞬間だったのではないでしょうか。
そういった事を考えてくると、ジャイアンツの次期監督は高橋由伸。
私の想像ではそういった結論に達した今日この頃です。