皐月賞は速い馬が勝ち、ダービーは運の強い馬が勝つ、
そして菊花賞は強い馬が勝つ。
かつて海外には目を向けず、今のようにレース体系が整っていなかった時代。
3歳馬は3冠クラシックを中心にローテーションを組み立てていました。
しかし強い馬は海外GⅠを目標に定め、
レース体系もマイルから中距離を中心に組み立てられるようになった今、
菊花賞と春天はメーンの路線からはずれてしまったように思います。
これは昔の3冠の価値を知っている者からすると寂しい限りです。
今年の3歳は最強世代。
早くからそう呼ばれていました。
プロ野球でも松坂世代、ハンカチ世代、そして今日のドラフトではいつの間にか大谷世代とまで言われていましたが、果して現3歳はマカヒキ世代と言うのでしょうか。
いやいや最終的にはどう呼ばれるのかまだまだわかりません。
以前私にとって最強世代は昭和47年のロングエースの世代と書きました。
その後、今は亡き清水成駿が競馬雑誌の中でやはりロングエースの世代が最強世代と話しているのを読んで、我が意を得たりと思った物です。
それほどまでにあの世代は強かった。
さて現3歳ですが、リオンディーズは既に引退。
皐月賞もダービーも掲示板は順位こそ違え全く同じ面子。
3歳最強世代も現段階では上位とそれ以外の馬達とはまだ差があるようです。
但し、これは今年いっぱいの話。
レベルが高すぎるが故に、昨年暮れからの激戦により上位馬は消耗が激しいと想像します。
これは本番前のひと叩きなのか目に見えぬ疲労の蓄積なのか微妙です。
今年の菊花賞はディーマジェスティーが70%サトノダイヤモンドが25%くらいの優勝確率でしょうか。
3連馬券はこの2頭を決めて後1頭を何にするか決めるだけでしょう。
しかし彼等も有馬記念までがピークで年が明けると急成長、あるいは身体が出来てきた新勢力が必ずや主役に躍り出るでしょう。
今はまだ条件戦に出ている馬、休養している馬。
来年は新興の明け4歳と5歳のレベルの高い世代の戦い。
これが競馬人気を高めてくれることでしょう。