関西で非常に強い台風の直撃があり甚大な被害が出たと思ったら、
未明に北海道で起こった大きな地震。
災害列島に住んでいることを改めて実感する出来事が立て続けに起こりました。
被害にあわれた地域にお住まいの方々の心労を考えると安易に言葉をかけることが出来ませんが、一刻も早い復旧を祈ります。
私は関西在住ですが、今回の台風、関西ローカルワイドショーでは早々に、第二室戸台風などの映像を流し、具体的に厳重注意を呼び掛けていました。
JR西は前日での計画運休の発表。
すっかり定着した感があります。
今回は他の私鉄も計画運休をやりました。
京阪神の商業施設も前日中に終日休業の発表。
様々なところで台風への注意喚起が成されていました。
もし、これらのことをしていなかったら、遥かに多くの人的被害が出たでしょう。
私も仕事が休みになったのでテレビを見ていましたが、2時頃、凄まじい強風により放送局のビルが、アナウンサーも地震と勘違いするほど揺れました。
「地震の情報は入っていません・・・」と繰り返し伝えるなど緊張が走りましたが、結局暴風により放送局のビル自体が揺れていた訳です。
今回の台風による強風が如何に凄いかをあらわしています。
最も衝撃的だったのは関空連絡橋へのタンカー激突。
何でそんなことになるのかと思いました。
錨泊の位置が悪く十分な走錨防止も出来ていないことから船長の責任は重いでしょう。
その他にも堂島川の川面から10階建て以上のビルより高く水が巻き上げられた映像や、高潮で湾岸地域への浸水や風に飛ばされた車が大破している映像。
高潮による潮位はあの第二室戸を凌いで観測史上最高を記録しました。
今回の台風を経験し、不要不急の外出をしないこと、日頃から防災の意識を高く持っていること、過去の経験に基づく「大丈夫」とする判断の危うさ等々。
個々に危機管理を強く持っておくことの大切さを改めて認識しました。
JR西は昨年あたりから計画運休を取り始めました。
当初は批判の声も多かったです。
当然今回もそういった声はあるでしょう。
しかし何より大切なのは命を守る行動です。
映像を見ていると、道路上を傘や、看板、その他の障害物が飛び回っています。
あんなのをまともに身体で受けたら当たり所によっては命を落とすことになります。
突然襲ってくる地震などはやむを得ませんが、予報の精度が高い台風などで大きな被害が予想されるならば、必要火急以外は家でじっとしているのが一番です。
空振りを恐れず危険と感じたら命を守る行動をする。
10回中9回空振りでも1回取った行動で身に危険が及ばないことは十分あり得ます。
1回も行動を起こさなければ10回目に後悔する瞬間がくるかもしれません。
常に最善を尽くす。
仕事だけでなく、全ての事柄にあてはまるのではないでしょうか。