男子シングルで羽生結弦はまたも違う次元を一人駆け抜けていきました。
昨年ロステレコム、平昌五輪、今年ヘルシンキのプログラム比較
昨シーズン(オリンピックシーズン)出場したGPシリーズ初戦ロステレコムとNHK杯で大怪我を負い奇跡的に復活し金メダルに輝いた平昌五輪、そして今回のヘルシンキ大会、この3戦の羽生のExecuted Elementsを比較してみます。
ショートプログラム
ロステレコム 平昌五輪 ヘルシンキ
- 4Lo 4S 4S
- FCSp FCSp 3A
- CSSp CSSp 4T+3T
- 3A 3A FCSp
- 4T+3T 4T+3T CSSp
- StSq StSq StSq
- CCoSp CCoSp CCoSp
フリープログラム
ロステレコム 平昌五輪 ヘルシンキ
- 4Lz 4S 4Lo
- 3Lo 4T 4S
- 3F 3F FCCoSp
- FCCoSp FCCoSp StSq
- StSq StSq 3Lo
- 4S 4S+3T 4T
- 2T 4T+REP 4T+3A+SEQ
- 4T+3T 3A+1Lo+3S 3F+3T
- 3A+2T 3Lo 3A+1Eu+3S
- 3A 3Lz ChSq
- FCSSp FCSSp FCSSp
- ChSq ChSq CCoSp
- CCoSp CCoSp
今季よりフリーの演技時間が短縮されました。
昨シーズン羽生はクワドルッツに挑みGPシリーズ初戦で見事に成功しました。
このあたりからですね真・4回転時代と彼が口にしたのは。
ところがNHK杯の練習で悪夢のアクシデント。
ぶっつけで挑んだ平昌で、羽生とオーサーコーチは4回転ジャンプはサルコーとトウループの2種類に抑え他の4回転ジャンプを封印しました。
とてもじゃありませんがルッツを跳ぶにはリスクが大きすぎました。
しかしトータルパッケージとして考えた場合2種類の4回転を完璧に跳べば十分勝算があった訳です。
実際4回転サルコーとトウループは平昌で最大の加点がもらえるほど完成度の高いジャンプに仕上がっていました。
元々羽生には世界最高のトリプルアクセルがありました。
ソチオリンピックでも、3Aは金メダルへの大きな得点源となっていました。
極端に言えば羽生はこの3種のジャンプだけで、平昌でのミラクルを起こした訳です。
そして迎えた今シーズン。
GPシリーズ初戦。
ショートプログラムでは昨年得点源となった4S、3A、4Tを完璧に跳んで首位。
フリーでは久々に4回転ループに挑むもアンダーローテション。
それでも4Sで加点のもらえるジャンプを披露したのち、世界初!の4回転トウループにトリプルアクセルを組み合わせる快挙を見せてくれました。
結果は断トツの首位。
試合後の羽生はホッとした表情を見せながらも、相変わらず満足していないと、記者の質問に答えてました。
見ていて心配でしかたがない羽生結弦
羽生が他の選手とは違う次元を歩んでいることに誰も疑う者はいません。
彼は自分をとことんまで追い込みます。
そうやって追い込むことで、より強い力を導き出している。
しかし私は見ていて怖い。
破滅への道を歩んでいるような気がしてなりません。
6分間練習の前、リングサイドの彼。
イヤホンから聞こえてくる歌を歌ってるのでしょうか?
表情を大きく歪めながら、大声で歌っている・・・ように見えました。
映像に映ってましたが、正直な気持ち、私は見ていて引いてしまいました。
怖かったです。
究極の集中力のなせる業なんでしょう。
オリンピック2連覇も達成したし、これからは楽しんでスケートをしたい。
羽生はそう語っていました。
彼の楽しむの定義とはいったい何なのでしょう。
鬼気迫る表情。
フィギュアスケート版の羽生睨み。
(注:将棋の羽生竜王が、まだ新鋭の時、相手を睨む時の表情を羽生睨みと言います)
後半になって4回転+トリプルアクセルの連続ジャンプ。
あんな体制からトリプルアクセル跳べないですよ、普通。
助走もなくて跳ぶんやで~。
羽生半端ないって~。
跳べるんやったら最初に言うてくれよ~。
ほんま半端ないって~。
クワドアクセル本気で狙いにいきそうです。
大丈夫か?
足よ持ってくれ。