バルセロナテスト
2月、いよいよ今季のF1サーカス開始まで秒読みです。
各陣営の新車発表スケジュールもほぼ決まってきました。
そして注目のバルセロナテスト。
各陣営が一冬越して満を持して完成させたマシンによる走行テスト。
例年通り2回、18日から4日間、26日から4日間行われます。
このテストの出来で、ある程度今季各チームの位置取りが見えてきます。
ホンダにとって(ある意味マクラーレンにとっても)悪夢のようなシーズンだった2017年は、このバルセロナテストの不出来が全ての始まりでした。
今季のレギュレーションはレースを面白くするため、オーバーテイクしやすいようにマシンの空力デザインが変更されるため、各チームまっさらな新車となります。
見た目も大きく変わってきそうです。
昨シーズン進化を遂げたと言われるホンダエンジン。
今シーズンは更なる向上が求められています。
ここまで、レッドブル、トロロッソ陣営から聞こえてくる話は実にポジティブ。
しかし、もしその期待に応えられなかったときのことを考えると、応援する立場としては胃が痛い。
もちろんホンダスタッフのプレッシャーに比べると天と地、ブルジュハリファと俺ん家ですが、期待通りのエンジンが出来て、陣営の、特にマックス・フェルスタッペンの笑顔が見たいです。
フェルスタッペンは必ずドライバーズチャンピオンになれる器です。
しかし性格が難しい。
そんなフェルスタッペンがバルセロナテストでどんなコメントを発するのか。
それがホンダの運命を決めるような気がします。
バルセロナテストが待ち遠しい、でも怖い。
それが正直な気持ちです。
フェルスタッペンとガスリー
本来、レッドブルドライバーが、今年この二人なのはありえませんでした。
ダニエル・リカルドのレッドブル離脱は完全な想定外だったからです。
(私はリカルドがルノー移籍を決めたのはホンダエンジンの不信感と思っています)
確かにガスリーはとても有望なドライバーです。
トロロッソでの彼のレースを見れば誰でもわかります。
しかし、少し早すぎたレッドブル昇格は彼にとって吉と出るか凶と出るか。
それは本当にわかりません。
陣営が二人のドライバーをどのようにコントロールするのかが鍵でしょう。
エンジンを含めたマシンの性能が上位2チームに迫る物であっても、期待にそぐわなかった場合でも二人の間には何か問題が起こるような気がしますが、どうせ揉めるなら前者の状態で起こって欲しいです。
後者で揉めたら救いようがありませんからね。
レッドブルを挑発するルノー
ここにきてルノー陣営からレッドブルへのネガティブコメントが目立ちます。
曰く「ホンダの昨年の改善は信頼性を犠牲にした物で今季レッドブルに対してはそうはいかない」
曰く「リカルドのルノーによる早期テスト参加をレッドブルが拒否したのは、レッドブルがルノーを恐れているからだ」
曰く「レッドブルはホンダエンジンのデータを偽装して真実を隠しており、実際はルノーエンジンの方が優れている」
等々・・・。
昨年レッドブルはルノーに対して辛辣な言葉を発し続けていました。
よくそれでパートナーとしてやっていけたなと。
結局喧嘩別れと言っても言い過ぎでないほど関係はこじれてしまったと思います。
昨年トップ3に次ぐミッドフィールド勢で最高の4位を獲得したルノー。
そのルノーエンジンを搭載していたレッドブルがルノーとの関係を解消し、改善は見られたとは言え、どこまでやれるのか未知数のホンダとパートナーを組んだ。
ルノーとしては面白くありません。
当然、恨み、つらみ、ハラミ、キモ、ミノ、てっちゃん・・・いやいや、元へ。
恨みつらみはあるでしょう。
そういった場外戦もシーズンが始まれば目の当たりに結果を見ることが出来ます。
その答えが出るのも、もうまもなくです。
開幕戦オーストラリアGP(メルボルン)決勝 3月17日