いよいよバルセロナテスト始まる
今年のシーズンを占う大事な大事なバルセロナテスト。
その1回目の4日間が終わりました。
ここまで陣営やドライバーのポジティブな言葉が聞こえてきても、その期待に果たして本当に応えられるのか正直半信半疑な気持ちでいました。
しかしテストは上々の滑り出しと言って差し支えない結果!
最も危惧されていたエンジンの信頼性も、両チーム合わせて957周を走り切ることが出来たことにより杞憂に終わったようです。
レッドブルのガスリーが2日目にクラッシュして2基目のエンジンを詰替える誤算はありましたが、それ以外はトラブルらしいトラブルはありませんでした。
同じPUを積んでいるのでレッドブルで2基のPUを使用した物の、トロロッソでは1基で4日間を走り切ったという事実は大きいです。
早くも2チーム供給のメリットが出ましたね。
トロロッソの二人が4日間を通じて2位、3位のタイムを叩き出しましたが、タイムに関してはこの時点ではあまり参考にしてはいけないと思います。
使用タイヤのコンパウンドも異なりますし(総じて柔らかいタイヤ装着チームのタイムが早くなる)こう書けば元も子もないんですがトロロッソよりフェラーリのタイムが遅いというのは普通なら考えにくく、実際は各チームが攻めてくればもっとタイムは縮むので、今回はいかに課題をクリアしながら周回を重ねられるかが大切です。
とは言うものの、トロロッソのクビアトとアルボンにとってはとても前向きな気持ちになれる結果なのは間違いありません。
注目していたレッドブルのフェルスタッペンからもテスト後に聞こえてきたコメントはファンを安心させる内容。
ルノーエンジンに対しても歯に衣着せぬ発言の連発で、ある意味包み隠さずにマシンに対する評価を語るフェルスタッペンですから、彼の口からポジティブな言葉が聞けたので胸をなでおろしました。
ここで各チームの1回目バルセロナテストの周回数を以下に記します。
チーム別周回数(全10チーム)
- トロロッソ・ホンダ 482周 ホンダ
- レッドブルレーシング 475周 ホンダ
- ルノーF1チーム 433周 ルノー
- マクラーレンF1チーム 445周 ルノー
- メルセデスAMG 610周 メルセデス
- レーシングポイントF1チーム 248周 メルセデス
- ウィリアムズレーシング 88周 メルセデス
- スクーデリアフェラーリ 595周 フェラーリ
- アルファロメオF1チーム 507周 フェラーリ
- リッチエナジーハースF1チーム 384周 フェラーリ
順調にテストを消化したレッドブル、トロロッソですが、他のチームもウィリアムズを除いて多くの周回を重ねています。
昨年と違って天候にも恵まれたのも理由でしょうが、1回目のバルセロナテストではウィリアムズを除き各チームそれぞれに課題を順調に消化していったと言えるのではないでしょうか。
2回目バルセロナテストの見どころ
レッドブルはホンダエンジンを積んで初めての本格的な走行。
1回目のテストではタイムよりもドライバーに合わせての細かい調整、シャシーとエンジンの適合性や課題の点検と調整に重きを置いていたのは間違いありません。
これに対し、トロロッソは当然レッドブル同様に課題をクリアしながらビルトアップしていくと同時に、柔らかいタイヤながらもタイムアタックで成果を出すこともテーマに走行していたと想像します。
信頼性、パワー、課題のクリア、微調整、全く同じエンジンを使用している2チーム間で多少はテーマの住み分けも行ったのではないでしょうか。
それら膨大のデータを分析し、26日から始まる2回目のバルセロナテストではレースシミュレーションも兼ねて、いよいよパワー全開までアクセルを踏み込んでのテストを行うと思われます。
いよいよホンダの久しぶりの表彰台、いや、トップでチェッカーフラッグを受ける姿が迫ってきました。
もう突っ走るだけです!