中国GP結果
F1グランプリ第3戦中国GP。
メルセデスがまたもワン・ツーフィニッシュを決めてこれで開幕から3戦連続。
3位にフェラーリのベッテルが入り、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは4位と表彰台を逃すもフェラーリ勢のホープ、シャルル・ルクレールを抑えることには成功しました。
5位がそのルクレールで、6位にファステストラップを記録したピエール・ガスリーが入り、ここに今季初めて3強の上位独占が成りました。
ミッドフィールダー争いはルノーのダニエル・リカルドが7位入賞で初ポイント。
ペレス、ライコネンと続いて、10位にフリー走行の大クラッシュで予選不参加のトロロッソ、アレクサンダー・アルボンがピットスタートからの激走を見せました。
ダニール・クビアトはオープニングラップの接触の影響でリタイア。
この接触でクビアトはペナルティーが科されてしまいました。(結局リタイア)
感想
メルセデスの強さが目立ちます。
速さではフェラーリが上回っていると思われますが、戦略、ドライバーなど総合的な強さが際立っている印象です。
フェラーリは前回指摘したベッテルとルクレールのドライバー二人の扱いにおいて、くすぶっている火種が今後さらに大きくなることを感じさせる結果。
チームはベッテル優先の戦略。
しかしルクレールは表向き平静を装っていますが、全然納得いってないでしょう。
外野も益々うるさくなるのは確実です。
今回レッドブルは総合的にまだ上位2チームに及ばないことが明確になりました。
そんな中フェルスタッペンはほとんどミスをせず、考えうる最高の順位でレースを終えることが出来ている。
さすがとしか言いようがありません。
彼にとって今のマシンは少し歯がゆい状態なのは間違いないと思われますが、彼から批判めいた言動は全く聞かれません。
昨年とは全く別人のようで、チーム状況が劇的に改善されていることがわかります。
思ったような結果を出せていなかったガスリーはファステストラップを記録した上で、今季ベストリザルトとなる6位入賞。
これをきっかけに本来のパフォーマンスを見せられるようになれば、シート損失の噂は噂で終わることになるでしょう。
トロロッソと違ってレッドブルのマシンを手なずけることに苦労しているガスリー。
フェルスタッペンの取り組み方を参考にしたり、チームと話し合いを持つなどの努力が少しずつ実を結び始めているように思います。
焦らずくさらず、ガスリーは良い兆候を次戦バクーで確実な物にして欲しいですね。
グランプリもこれで3戦を消化。
ホンダPUは少なくともレッドブルにおいてはノートラブル。
トロロッソでクビアトのフリー走行時に問題が発生してPUを交換したのが唯一のトラブルで(クラッシュによるダメージはPUの問題ではないので)この原因が何によるのかは気になりますが、それでも信頼性が大幅に向上しているのは間違いのないところ。
次戦のバクーで馬力のアップグレード版導入の噂が出ているように、ホンダの動きは活発で、シーズン中の戦闘力向上が幾度も行われるのは確実な情勢。
これに、定評のあるレッドブルシャシーが安定してくれば上位2チームとの差は、ほぼなくなることが充分期待出来そうです。
フェルスタッペンの気が変わらない内に(笑)表彰台のてっぺんを取らせて、来季以降もチームに引き留めておきたいですね。
ガスリーもマシンを手の内に入れて、フェラーリの二人のような心配をしなければならないような(それはそれで困りますが)パフォーマンスを披露してもらいたいです。
次戦アゼルバイジャン、バクーでのグランプリは4月26日から。
一歩前進成るか。
ではまた。