今季開幕が大幅に遅れているF1世界選手権。
そんな中ビッグニュースが飛び込んできた。
かねてより噂の絶えなかったセバスチャン・ベッテルのフェラーリ離脱。
これが正式に発表されたのだ。
報道によるとフェラーリがベッテルに示した契約が1年契約と給与減額。
シャルル・ルクレールがチームの顔となる訳で事実上ナンバー2扱い。
この提示でベッテルが「はいそうですか、わかりました」と言う訳がない。
少なくとも昨シーズンは、フェラーリのトップドライバーはベッテルで、ルクレールは才能あふれるドライバーではあるが経歴的にナンバー2が共通の認識。
ところがルクレールの才能は半端なかった。
誰が見てもベッテルよりルクレールが優れていると思うパフォーマンス。
シーズン途中からはルクレールも表向きベッテルに敬意を表していたが、自分がナンバー1ドライバーだということを言動と行動で示すようにもなっていたと思う。
フェラーリ首脳陣もルクレールの行き過ぎた行動、言動に注意を与えてはいたものの、それはほとんど形式上だけのものであるように感じられた。
それを証明するように、今シーズンまだ1戦も戦っていない中でプライドを傷つける契約内容の掲示。
ベッテルはおそらく掲示を見た瞬間、離脱に向かって動き出したと思ったはずだ。
一世を風靡したベッテル。
まだ老け込む年ではないはずだが・・・。
問題はフェラーリの空いたシートに誰が座るのか。
ベッテルはどこへ行くのか。
最初にベッテルの後任。
噂されているのは以下の3名。
〇アントニオ猪木・・・ではなくてジョビナッツィ。
一部にフェルナンド・アロンソの声もあるようだが、あくまで声だけであろう。
まずダニエル・リカルド。
あっと驚く何とやらでレッドブルを飛び出したが、表向きフェルスタッペンとの関係は良好と語っているが、そんなはずはない。
チームがフェルスタッペンに傾斜していくのを強く感じたに違いない。
さらに言えばホンダエンジンへの不信感も離脱の大きな理由だったはずだ。
移籍先のルノーがさっぱりだったので、リカルド自身は忸怩たる思いをしている。
表向きは綺麗なコメントを残しているが内心、己の決断を悔いているだろう。
ある意味フェルスタッペンより手ごわい。
そんな環境でリカルドが我慢出来るとは思えない。
ただ、ルノーより確実に戦闘力が増すフェラーリのシートは魅力だ。
リカルドの決断次第か・・・。
これまたレッドブル育成出身。
ルノーへのレンタル移籍を経て昨年マクラーレンのドライバーとなり結果を残す。
ピエール・ガスリーがレッドブルで失敗した時、サインツが居てたらと惜しまれた。
今年フル参戦して実績を重ねていたら、フェラーリ移籍も考えたと思うが、サインツ自身マクラーレンでもうひと仕事と考えているのではないだろうか。
アントニオ・ジョビナッツィ。
候補3人の中でもっともフェラーリとつながりが深い。
F1は昨年アルファロメオでフル参戦。
キミ・ライコネンのチームメイトとして14ポイントを獲得している。
私は案外ジョビナッツィが一番可能性が高いのではと思っている。
フェラーリの来季はシャルル・ルクレールのためのチームとなるはず。
目指すはコンストラクターよりルクレールのドライバーズチャンピオンだと思う。
そのためには完璧なセカンドドライバーが求められる。
リカルドにしてもサインツにしてもセカンドドライバーでは役不足だ。
なのでジョビナッツィが最有力と思うのだが・・・。
次にベッテルはどこに行くのか。
可能性があるとすればサインツがフェラーリに移籍した場合のマクラーレン。
あとはレッドブルへの復帰。
その場合アルボン、クビアト、ガスリーの内一人がシートを失うことになるが。
これ以外だとF1カテゴリーから離れると思う。
トップ3以外への移籍はなかなか考えにくい。
復活著しいマクラーレンなら可能性があるかもしれないが。
ベッテルの運命や如何に。