驚きのニュースが入ってきた。
サム・グッドマンがまたもや瞼に怪我をして、結局井上戦をキャンセル。
1カ月前と同じ、来日前スパーリングでの負傷とのこと。
さすがにこれにはあきれたとしか言いようがない。
元々昨年の9月に対戦のはずが、グッドマンサイドの勝手な言い分で対戦は決まらず。
そして先月の試合は来日直前のスパーで左瞼の負傷で延期。
でもって今回のキャンセルだ。
井上が記者の質問に、当然負傷している目は狙うと答えたことにグッドマンがビビったと言う向きもあるが、そう思われても仕方がない。
都合3度も(正式には2度だが)井上尚弥のスケジュールが狂わされてしまった。
本当なら昨年9月にグッドマン、12月にアマダリエフと対戦を終えて、今年は、ラスベガス上陸でピカソと対戦。
そしてフェザーに転向。
中谷さえ間に合えば、今年中に中谷とのビッグマッチの可能性も考えらえた。
それが結局、9月はドヘニー、12月延期、今回キム・イェジョン。
常に一番強い相手との対戦を望む井上にとっては、明らかに格下。
予定が大きく変わってしまった。
こういった事情なので仕方がないが、井上の貴重な試合を、無駄とまでは言わないが、値打ちが下がってしまった印象は否めない。
しかし、キム・イェジョンにとっては失うものは何もない。
試合を受けてくれたことに感謝はしなければならないが、こんな千載一遇のチャンス、受けない方がおかしい。
普通なら、まず組まれることのないカード。
負けて元々で挑んでくる選手ほど怖い物はない。
井上としては勝って当たり前、少しでも手間取れば何を言われるかわからない。
まずはキムを文句のつけようのないKOで勝利し、再び世界の誰からも文句を言わさないマッチメイクを実現し、強豪を倒して行って欲しい。
世界S・バンタム級4団体王者 井上尚弥 28戦28勝(25KO)
WBO世界同級11位 キム・イェジョン 25戦21勝(13KO)2敗2分