台風の影響が心配された鈴鹿グランプリですが、土曜日の予定をキャンセルするだけで、何とか開催することが出来ました。
今回の台風19号。
各地で大きな被害が出ているようです。
被災地の皆さまには心よりお見舞い申し上げます。
台風が上陸する前には元気でおられた方や、未来の夢や希望を持っている多くの方が亡くなられてしまったというのは、言葉には表せない複雑な思いです。
ご冥福をお祈りいたします。
さて、鈴鹿グランプリです。
夏休み前に大きな進歩を見せたレッドブル・ホンダ。
マックス・フェルスタッペンが2勝、1ポール。
誰もが後半戦への期待を抱いたはずです。
ところが、僅か1か月の夏休みで情勢は再び大きく変化しました。
フェラーリの突然変異です。
バルセロナテスト当時からフェラーリの速さは評判となっていました。
しかしレースが始まるとメルセデスの安定感が際立ち、フェラーリとレッドブルはレースに行けばほぼ横一線という感じでした。
ところが、夏休み明けのベルギー以降、5戦連続でフェラーリがポール。
優勝も3戦連続でフェラーリ、その後のロシア、今回の鈴鹿がメルセデス。
レッドブルは完全に3番手の位置になってしまいました。
レッドブルが停滞すれば、ヨス・フェルスタッペンのコメントが増える。
気持ちは分かるけど少し静かにしてくれよ・・・ってのが正直な気持ち。
現在の3強の状況を現すとすれば、
速さはフェラーリ。
総合力はメルセデス。
どちらも少しずつ劣るのがレッドブル。
そんな印象です。
もちろん手をこまねいている訳ではありません。
スペック4PUの投入。
当然コースごとにシャシーも調整を加え、マシンの最適化を図ります。
しかし結果は不完全燃焼の内容。
少し停滞期に入っていることは否めません。
でも、フェルスタッペン今季初優勝の時点を思い浮かべてみると・・・。
直前のフランスGPまでは今と同様、重苦しい雰囲気に包まれていました。
レッドブルは今季これ以上の上昇は望めないのではという気持ちも正直ありました。
しかしフランスから僅か1週間後のオーストリアでフェルスタッペンが歓喜の優勝。
続くイギリスでも不得手とされるコースで大きな見せ場を作り、その勢いでドイツで再び優勝とホンダの復活に歓喜しました。
続くハンガリーではフェルスタッペンに初のポールをプレゼント。
レースではチーム戦略まで含めた、ハミルトンとの手に汗握る勝負。
F1の面白さを満喫出来ました。
その後、夏休みを経て、再び勢力図に変動が見られましたが、これだけの短いスパンでどんどんマシンの性能が変化していく。
逆の見方をすれば、残る4戦で何が起こるかわかりません。
日進月歩ならぬ秒進分歩。
過去に幾度も書かせていただいてますが、1985年のF1。
最後の3戦、ウィリアムズ・ホンダのナイジェル・マンセルとケケ・ロズベルグ(息子がニコ・ロズベルグ!)で3連勝で有終の美を飾り、翌年以降の大躍進に繋げました。
なので、見出しには今年は我慢すると記しましたが、それは建前で(汗;)本音の部分では、フェラーリとメルセデスにアッと言わせたい。
残る4戦の結果がどうであれ、来年は来年で勝負の年にしなければなりませんが、その兆しを見せて欲しい。
そう願うのでありました。