今日も(20日)東京では500人を超す感染者が確実の情勢。
北海道でもついに300人のラインを突破してしまうようだ。
第1波、第2波の時に、今冬気温が下がり空気が乾燥した状態になれば1,2波に比べ、より多くの感染者が出るだろうとの思いは(余程お気楽な人以外)誰しもが持っていたはずだ。
案の定、第3波はやってきた。
この状況に陥る前に、第3波で国民はどのように行動すれば良いか、ある程度検証する時間はあったはずだ。
なのに今回も国の示す方針は第1波、2波と何ら変わらないようだ。
第1波の時、国の緊急事態宣言を受けて各自治体は行動様式の変化を求め、様々な業種に対して営業自粛の要請を行った。
俄かに作られた法律ということもあってか様々な面で不備があり、国と自治体、医療関係と国が一枚岩とは言えない状況の中、それでも賢明な国民は概ね自粛要請に従い、ここまで何とか乗り切ってこれた。
欧米のパンデミックな状態に比べ、日本ではかなり抑えられているのは数字を見れば明らかだ。
ファクターXの存在も言われているが、国民の自発的と言って良い感染防止対策が功を奏したのに間違いないだろう。
しかしだ。
この第3波に至っても、国は国民に感染対策を丸投げしているのはどういう事か。
地方によって状況は異なるので100歩譲って、ある程度やむを得ないとしよう。
しかし、国民が自己責任で動く為にも今までの施策の検証報告を明らかにして欲しい。
たとえば、第1波の時のパチンコ店への集中攻撃。
パチンコ屋に対する営業自粛要請はメディアも巻き込んで大変な騒ぎになった。
しかし実際にパチンコ店でコロナに感染したという報告はあったのかなかったのか?
社会的に悪とされたパチンコ店とパチンカー達。
元々喫煙の為の空気清浄には力を入れていた(はず)パチンコ店は、換気についてはもしかしたらどこよりも優れた装置を持っていたのではないか?
空気の入れ替えは感染防止対策上もっとも有効な手段の一つとされている。
そこらあたり、どうだったんだ。
通勤電車やGOTOトラベルでの移動もそうだ。
電車内で盛んに換気を行っていることが車内放送されているが、実際に電車に乗っていて感染した人はどの程度なのか?
医療関係者は第3波でコロナが広がったのはGOTOトラベルの影響と断定している。
果たして本当なのか。
国はGOTOを辞める気配がない。
定量情報が少ないのでどっちを信じて良いのかわからないのだ。
GOTOの移動自体にはリスクは少なく、各人、各所が感染対策をしっかりすれば恐れることはないのかもしれない。
ウィルスを運んでしまうという見方があるが、その段階では当事者は感染の自覚がないわけなので、そうなるとやはり誰もが簡易に検査を受けられるようにするべきなのか?
とにかく、全てがよくわからないのだ。
コロナ感染が広がる最も大きな要因は、換気の悪い部屋で密な状態で多人数が集まり、マスクをせずに長時間会話する・・・ということがわかってきた。
マスクをつけることも、していないよりは有効なのも間違いないだろう。
2週間ほど前、都市部の地下鉄の駅から近くの百貨店まで、夜の飲食街を歩いてみた。
その通りは小規模の酒類を提供する飲食店が軒を並べているが、ほとんどの店が密!密!また密!だった。
マスクを取って大声で話している酔客。
店内ではフィジカルディスタンスなど守られていない。
対策をとっていないのか、なし崩し的にそうなっているのか私にはわからない。
ただ、こういった中に感染者が居ればアッと言う間に広がるだろうなと思った。
こういうのを見るにつけ、やはり自分の身は自分で守るしかないなあと思う。
しかしそのためにも行ってきた施策に対する検証報告を出して欲しい。
それに基づいて行動する。
今は何の武器も持たずに戦えと言われているに等しい。
感染者数はまだまだ増えるのは間違いない。
出来るのはピーク数を抑えて医療崩壊を防ぐ。
欧米みたいにけた違いに数が増えてしまうと、治療を受ける機会がなくなり、重症化しなくて済む人でも重症化してしまう。
そうならないために、しっかりした検証結果を基にした冷静な行動をしていきたい。
暫くは山あり谷あり。
人生と同じだ。