今年のスポーツ界をジャンル別に振返り私的思いを書かせていただく6回目。
今回はジャイアンツ。
コロナ禍の影響を受けなかったスポーツはない。
大なり小なり、何らかの影響を受けている。
プロ野球もご多分に漏れず開幕が大幅に遅れた。
通常より2カ月以上遅れた6月19日に開幕。
そこから120試合はなかなかの強行日程。
結果は我がジャイアンツがリーグ2連覇。
しかし日本シリーズではホークスに4連敗。
2年連続スイープということでリーグ優勝したのに厳しい目が向けられる。
勝負の世界は厳しい。
勝てば官軍負ければ賊軍。
これだけ差が付いた要因はピーキングの失敗。
マジックが一桁になったあたりから、勝てなくなったのはご存知の通り。
あれが本来のポテンシャルだったと言うことも出来るが・・・。
パリーグはCSがあったがセリーグはなかったことも大きかった。
CSをやれば2位チームに負けるリスクがあるが、そこで負けるようならそこまでの実力だったということだ。
難敵マーリンズに勝って(しかも劇的に)シリーズに臨んだホークスと早々に優勝が決定的になってそのままシリーズに出場したジャイアンツとではモチベーション、コンディション共に大きな差があったと断言できる。
それにしても完敗だった。
岡本の成長、充実期の坂本、丸に、吉川、松原の1,2番コンビの固定化など形はできつつあるが、ホークスと比べたら力強さに欠けた。
投手陣の起用法、特に戸郷については批判があるが、終わったことだし監督が決めた事だから仕方がない。
リーグでは選手起用法がハマったケースが多々あった訳なのでそれは結果論。
投手陣はシーズン当初の陣容から先発陣の形成、並びにブルペン陣の充実がここまで成るなど想像できなかった。
元々私がシーズン前に予想したジャイアンツの順位は3位。
贔屓目なしでシビアに予想したが、嬉しい誤算だった。
まさかあんな独走態勢を築けるとは夢にも思わなかった。
大きかったのは何と言ってもタイガースとの開幕3連戦。
あれを3連勝したことがペナントを大きく呼び寄せた。
目立たないが圧倒的な守備力。
失策が少ないのはもちろんだが、全体的な安定感は目を見張るものがあった。
攻撃的守備も出来るし、今年のジャイアンツは守備で魅せるチームだったと思う。
打力で劣っても、投手を中心とした守りで優勝出来た。
しかしホークスには歯が立たなかった。
余りの完敗にセとパの野球の質の差とまで言われてしまった。
しかしパリーグの中でもホークスは断トツ。
セとパの差というよりもセとホークスの差と言うのは間違ってるだろうか?
モイネロを見てびっくりしたし、打者は柳田以外でもスイングが半端なく凄かった。
セとパの野球の質の違い(パリーグの野球の質が良いという意味ではない)は確かに感じられた。
しかし短期決戦では上手く歯車が回った方が勝つ。
今回はジャイアンツの歯車が上手く回らなかったということだ。
来年の課題、補強ポイントも見えているのでそこをどれだけ埋められるか。
ストーブリーグの見どころだろう。
それはまた来年書かせていただこうと思う。
でもリーグでの強さは際立っていた。
勝ち方を知っているというか、他の5球団とはそこが大きく違った。
勝ち方を知っていると言えば、カープがここまで順位を落とすのは意外だった。
今年のセリーグを見て感じたことは、個々の力がそれぞれ優れていても、それだけでは長いシーズンを通して安定した成績は残せないということ。
チームとして機能することで優勝という結果につながることを改めて思い知らされた。
今年のジャイアンツはチームとして機能していた。
それをさせたのはやはり監督の総合的な采配が優れていたということだろう。
来年は他球団も黙っていない。
来年はもっと面白いベースボールが見られることを期待したい。
この投稿を持って今年の最終とさせていただきます。
稚拙なブログにお付き合いいただき感謝しかありません。
来年もよろしくお願い致します。
皆さまよいお年をお迎えください。