各球団一口評価
プロ野球開幕直前。
恒例のプロ野球順位予想です。
まずはセリーグの注目ポイント。
カープのリーグ4連覇なるかが最大の注目。
セリーグで4連覇以上を達成しているのはV9時代のジャイアンツのみ。
それほどに難しい連覇ですが、今のカープには十分成し遂げられる勢いを感じます。
球団ワーストタイの4年連続Ⅴ逸のジャイアンツ。
復帰なった原監督の元、なりふり構わずの補強を敢行したジャイアンツの逆襲が始まるのか。
昨年まさかの最下位に沈んだタイガース。
2枚の強力先発投手を補強し、矢野監督必死のパッチ野球は開花するのか。
ラミレス体制4年目のベイスターズ。
筒香のリーダーシップが益々発揮されそうな今年、2年ぶりCS進出が成るか。
昨年選手を上手く起用して2位になったスワローズの今年は。
下位チームの常連となってしまったドラゴンズの逆襲は。
続いてパリーグ。
今年も強さを見せられるのか。
投打の主力が抜ける歴史を繰り返すライオンズ。
それでも必ずその穴を埋める選手が出てきますが、今年は間に合わないかも。
大谷が抜けてもCS進出を決めたファイターズ。
完全にチームを把握している栗山監督の采配の元、今年も上位に進出するのか。
投手陣は揃っているのに、今一つ勝ちきれず、低迷を続けるバファローズ。
オープン戦防御率断トツ1位の力を今年こそペナントに結び付けたいところです。
近年ドラフトで若手好打者を指名出来たマーリンズ。
浮上のきっかけを掴むことが出来るのか。
ここ5年間で4度最下位となってしまったゴールデンイーグルス。
再び東北に希望をもたらせることが出来るのか。
予想の根拠と昨年の結果
毎年同じことを申し上げていますが、野球は打撃よりも投手を中心とした守りがしっかりしている方が、特に長丁場においては安定した力を発揮できると考えています。
これを基本的な考え方に、毎年投手力を重きにおいて予想していました。
それもオープン戦のチーム防御率の良いチームを上位にするだけの単純な予想。
でもかなりの確率で当たっていたと思います。
一昨年までは・・・。
昨年も例年通りオープン戦防御率をベースに予想しましたが、その結果が以下の通り。
2018年のセリーグ予想 同年オープン戦防御率
1位 ベイスターズ ーー 4位 3.33
2位 ジャイアンツ -- 3位 2.97
3位 タイガース -- 6位 3.72
4位 カープ -ー 1位 4.72
5位 スワローズ -- 2位 4.23
6位 ドラゴンズ -- 5位 4.18
2018年のパリーグ予想 同年オープン戦防御率
1位 ライオンズ -- 1位 3.06
2位 バファローズ -- 4位 2.95
3位 ファイターズ -- 3位 3.48
4位 ホークス -- 2位 3.83
5位 イーグルス -- 6位 3.90
6位 マーリンズ -- 5位 3.60
パリーグはライオンズの優勝を的中させるなど、まだ形になっていますが、セリーグの予想は大外れ。
あれだけ投手陣に不安の合ったカープですが、リーグ連覇の経験は選手たちを大きく成長させていたようです。
ジャイアンツは力を出し切れませんでしたし、タイガースはそれ以上に力を出し切れませんでした。
この2チームについては、ベンチに問題があったと思っています。
とにかく昨年はどのチームもブルペン陣のやりくりに苦労していました。
それが結果として打撃上位のペナントレースになった要因だと思います。
先発投手の枚数も必要ですが、中継ぎ、抑え投手の重要性が改めて認識されたシーズンだったと思います。
昨年の野球は少し異常な状態だったと言わざるを得ません。
その状態はあくまで一時的な現象で、やはり最も頼りになる数字はチーム防御率であることに変わりはないと思います。
オープン戦の勝敗と打率はあてになりませんが、チーム防御率は唯一チームの力を適正に表しているという考えは変えずに今年のペナントを予想してみます。
まず、今年のオープン戦チーム防御率をチームごとに列記します。(昨年順位順)
パリーグ セリーグ
ライオンズ 4.21 カープ 3.42
ホークス 3.60 スワローズ 4.16
ファイターズ 3.82 ジャイアンツ 3.96
マーリンズ 3.73 ドラゴンズ 3.23
イーグルス 3.27 タイガース 3.83
バファローズは昨年もオープン戦防御率トップでしたがペナントは4位。
今年最低でも3位に入らないとベンチの采配能力が疑われます。
今年から監督に就任した西村新監督はマーリンズでリーグ3位からCS突破して日本シリーズ制覇まで成し遂げた監督。
何かやってくれる気がします。
ライオンズは菊池の穴がカバーできておらず今年は難しい年になるかもしれません。
ホークスは昨年同時期より状態が良く、自然と順位予想も上にするしかありません。
イーグルスはここ3年でオープン戦防御率が一番良い数字ですが則本の離脱の影響はあまりに大きく、岸にかかる負担を他の投手がどこませカバーできるか疑問です。
セリーグは抜けた数字のチームがなくドラゴンズがトップ。
昨年に比べ大きく改善しており、各評論家の間で評価が低いですが、台風の目になり得る状況だというのが数字に表れています。
これについで、カープ、ベイスターズ、がほぼ拮抗、さらにジャイアンツとタイガースがほぼ同じという状況。
セリーグは昨年、一昨年とチーム防御率4点台が3球団ありましたが、今年はスワローズ1球団のみなので、全体的に投手力の向上が見て取れます。
昨年のような打撃上位のペナントではなくなると思われます。
では最後に順位予想です。
オープン戦のチーム防御率を中心に、監督采配や選手補強などを加味してつけました。
1位 ホークス 1位 カープ
3位 ファイターズ 3位 ドラゴンズ
5位 ライオンズ 5位 タイガース
6位 マーリンズ 6位 スワローズ
以上のように決定しました!