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アメリカンフットボールを見よう!(来シーズンは)

アメリカンフットボールNFL、第55回スーパーボウルが終わった。

トム・ブレイディとパトリック・マホームズの新旧スターQBの対決ということで盛り上がりを見せたこの試合は、ブレイディのバッカニアーズマホームズのチーフスに完勝といって差支えない内容で18年ぶり2度目のスーパーボウル制覇を成し遂げた。

これでブレイディは何と7回目のスーパーボウル制覇。

試合中テレビ画面に面白い表が紹介された。

それは過去チームとしてスーパーボウルの制覇回数が最も多いのは6回で、複数のチームが成し遂げているが、ブレイディの7回はチームの最多回数より上回るというもの。

個人の優勝回数がチームの優勝回数を上回るなんてアンビリーバブル!だ。

ここまでくれば、もはやスーパーボウルの申し子といって良いだろう。

対戦相手のチーフスはレギュラーシーズンランキング1位。

圧倒的な攻撃力を持ち、前評判でもチーフス優位の声が多かった。

中心は何と言ってもQBマホームズ

昨年のスーパーボウルを制し2連覇を狙ったが、手術が必要な程の故障を抱えたハンデは大きく、マホームズ以外の選手にも故障続出でバッカニアーズにゲームをさせてもらえなかった。

しかしマホームズの変幻自在のプレイぶりは魅力的で、今回のスーパーボウルでもその片鱗は見せていた。

彼はブレイディやペイトン・マニングなどの正統派QBとは明らかに異なり、例えは変だが、昔ボクシングで一世を風靡したナジーム・ハメドを私は思い出す。

個人的には常に冷静で堂々として如何にも将軍然としたふるまいを見せるマニングやブレイディのようなタイプが好みだが、マホームズにはそういったものを超越する底知れない魅力を感じるのもまた事実なのだ。

マホームズはまだ25歳。

これからどんなプレイを見せてくれるのか楽しみだ。

 

さてここからはアメリカンフットボールの面白さについて書いてみたい。

私は個人的にアメリカンフットボールは好きなスポーツの上位3傑に入る。

これほど格闘技要素と知的な要素がバランスよく持ち合わせているスポーツはない。

見ていると複雑で難しそうだが小難しいことを抜きにすれば初心者も十分楽しめる。

以下のことを覚えておけばそれなりに楽しめることが出来るだろう。

〇試合は攻撃と守備がはっきり分かれている。

〇試合時間は4クォーター制で1クォーター15分の合計60分(日本は12分)

〇ただし、15分は正味の時間で、しょっちゅう時計が止まり、試合時間はおよそ3時間ほどかかってしまう。

〇攻撃は連続して4回行うことが出来て、その4回の攻撃で10ヤード進むことが出来ればさらに4回の攻撃を行うことが出来て、これをファーストダウンと呼ぶ。

〇攻撃はボールを保持して前進するランプレーとパスを投げてレシーバーが受けるパスプレーがある。

〇攻撃側が4回の攻撃で10ヤード前進できない時、攻撃側が投げたパスを守備側の選手が受けた時、攻撃側の選手がボールをファンブルし、それを守備側の選手が確保した時に攻守交代となる。

〇相手チームのエンドゾーンにボールを持って走り込むか、エンドゾーン内でパスされた味方のボールをキャッチするとタッチダウンと呼ばれ6点が与えられる。

タッチダウンで6点を取ったチームはその後エクストラポイントといって、キックで1点、エンドゾーンに走り込む、あるいはパスを投げて受け取るかで2点のどちらかのプレーを選択し追加点を得ることが出来る。(ほとんどの場合キックで1点を選ぶ)

〇ランプレーは地味だが、相手に攻撃権を渡すリスクが軽減される。

〇ランプレーでは基本時計が止まらないので、試合を早く進めたい場合にランプレーを多用する場合がある。

〇パスプレーは相手に攻撃権を渡すリスクが大きくなるが、一気に相手陣内にボールを進めることが出来るし、何よりスリリングで見ていて楽しい。

反則は種々あって、何か反則があれば審判が黄色い布をフィールドに投げ捨てて反則を宣告するが、これは「イエローフラッグが飛んでいます」と実況される。

反則を犯したチームにヤード損失の宣告が成されるが、テレビ観戦の場合気付かないところで反則が起きていることも多く、細かい反則を別に覚えなくても十分試合を楽しむことが出来る。

まあざっとこのくらい頭に入れておけば、ほんと十分に楽しめると思う。

最初に書いたようにアメリカンフットボールは知的なスポーツだ。

攻撃のオプションも何百もあり、その中のどの戦法を使うかを攻撃ごとにフィールド上の僅かな時間で選択し、フォーメーションを組む。

それを阻止するべく守備チームも相手の攻撃を読んで相手の前進を阻止する訳だ。

いやはや、実に面白い!

今年はシーズンオフに入ってしまったが、是非来シーズンは国内リーグ(学生・社会人)も含めて観戦されることをお勧めする。

 

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