先に女子フィギュアスケートシングルについて少し。
坂本花織選手の演技は素晴らしかった。
持てる力をほぼ出し切った演技は平昌から4年間のたゆまぬ努力が感じられた。
そのご褒美が銅メダルという快挙につながったと思う。
樋口新葉選手も3Aを完成の域まで持ってこれていたことがわかった。
日本勢の底力を世界に見せてくれた。
カミラ・ワリエラ選手は気の毒な結果。
私は大会前、北京で最も金メダル確実なのはワリエラ選手と思っていた。
まさかのドーピング問題。
15歳の彼女にとっては重荷でしかなかったということだろう。
過去のロシアティーン選手と違い15歳にして背丈も恵まれており、手足が長くジャンプ以外の演技も映える。
強引に出場させたが最悪の結果になってしまった。
女子フィギュアについては後日改めて思いを書きたい。
さて!女子カーリングだ。
カーリングについてはこれだけオリンピックごとに話題になり注目もされているので、当初にわかファンだった人もある程度のルールは理解して見られるようになってきたことだろう。
もちろん私も当初にわかだった一人だが、氷上のチェスと言われるだけあって画面を通してだが、固唾をのんで見守るようになってきた。
前回大会あたりまでは試合内容より選手個々のキャラクターに重きを置く、どちらかというとワイドショー的な扱いが主だったと思う。
モグモグタイムで何食べたとかは典型的で、将棋の藤井5冠がランチに何を頼んだ・・・と同じで、はっきり言ってどうでもよい報道だ。
しかし人気に少しずつ実力が追い付いてきて、前回の平昌で銅メダル。
今大会は相変わらずモグモグタイムの報道もあるが、ウェイト的には扱いが減ったような気がする。
試合展開の解説を中心に見る人の理解を深め、同時にカーリングの人気を定着させ、すそ野を広げようとする方向に報道も変わってきた気はする。
と思ったらNHKの解説を務める女性が美人ということで話題になり、本人も少しその気になっているのが笑ってしまうが、まあそれはご愛敬としておく。
そんな中、10か国総当たりのリーグ戦が大変な混戦になってしまった。
日本が最終戦に敗れ予選リーグ5勝4敗。
選手たちのインタビューを見てもわかるが彼女たちは予選敗退と思い込んでいた。
どうも順位決定方式は知っていたがドローショットチャレンジでカナダに劣ると思い込んでいたようだ。
インタビュー中に準決勝進出を知ったメンバーは歓びを爆発させた。
地獄からの生還である。
チーム結成から10年戦い続けてきたロコ・ソラーレ。
他のどの国よりも明るくお互いの声掛けが多いのは試合を見れば一目瞭然。
一度は失意の涙に暮れた4人の驚きぶりはまさしくこのチームらしさ全開の光景だ。
準決勝に残ったスイス、スゥエーデン、イギリスはいずれも予選リーグで負けた国。
それでもカーリングという競技の性質上、結果はやってみなければわからない。
一度は敗退と思い込んだロコ・ソラーレ。
開き直って試合に挑むのにこれ以上のシチュエーションはない。
逆に相手国の方が嫌な感じを受けるかもしれない。
早速今日(18日)夜に昨日敗れたばかりのスイス戦。
予選の9試合で終了していたと思っていたところ、あと2試合出来る嬉しさ。
ロコ・ソラーレに間違いなく風は吹いている。