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これを書いている時点で明日に迫っている映画「シン・ウルトラマン」の公開。
コロナ禍によりほぼ1年近く遅れた公開だが果たしてどんな内容に仕上がってるのか。
私も見に行くつもりだが、予告編だけ見た状態で少し予習してみたい。
監督は庵野秀明。
あのシン・ゴジラに続いて実写版特撮映画のタクトを振った。
庵野監督はNHKのドキュメントで紹介されていたが、学生時代に自主制作で自らウルトラマンを演じたフィルムを撮っている程だから思い入れがあるのは間違いない。
もしかしたらシン・ゴジラよりシン・ウルトラマンの方が作りたかったのではないか。
そんなシン・ウルトラマンがいよいよ公開される。
期待したいのは、大人でも十分鑑賞に耐えうる作品であることだが、これは見方にもよるだろうが、まず裏切られないと思う。
元祖では、既に科学特捜隊に所属していたハヤタ隊員が怪獣ベムラーを護送していたウルトラマンの球体と激突して死んでしまうが、責任を感じたウルトラマンがハヤタ隊員に命を与えるという展開だった。
その後はハヤタ隊員がベータカプセルを点灯させてウルトラマンに変身した訳だ。
ここが元々ウルトラセブンだったモロボシ・ダンと大きく設定が異なる所だった。
今作では斎藤工がウルトラマンであることは予告編を見ても明らかだが、ベータカプセルらしきものを点灯させる映像があるので、元祖と同じ設定なのかと予想される。
但し、予告編で西島秀俊が「巨人の行動には怪獣とは違う知性を感じた」との台詞があり、どうもウルトラマンの登場は上映開始からしばらく経って、即ち怪獣が出現した後だと考えられ、ウルトラマンが地球を救うヒーローと認識されるのは少し時間が経ってからなのかもしれない。
当然斎藤工がウルトラマンであることは仲間には知られていないことだろうし、長澤まさみだけが早い段階で気づくという展開も考えられる。
科学特捜隊もどの時点で結成されるのか(されていたのか)によって物語の膨らませ方も変わってくる。
さらには予告編で姿を見せているザラブ星人と、山本耕史が出した名刺にメフィラスと書かれているのも、どう物語に関わってくるのか興味がある。
登場する怪獣は予告編ではネロンガとガボラに思われるがこの造形にはCGの感じが出すぎでちょっと引いてしまう。
もしかしたら予告編には出ていない怪獣も登場するかもしれず、それは見てからのお楽しみとしよう。
「シン・ゴジラ」ではひとつ物事を決めるにも法律の壁や組織のエゴなどで後手後手を踏む政府の弱点を面白おかしく描いていたが、今回は果たしてどういう問題点を提示してくれるのだろう。
予告編には田中哲司の「何故か怪獣はこの国にしか出現しないんだ」という台詞があるが、これが案外今回の映画のテーマにつながっているのかもしれない。
公開は13日。
鑑賞後には感想をアップさせていただこうと思っている。