巨人の戸郷投手が昨日の中日戦でプロ入り初の二けた10勝目を飾った。
ここ2年間9勝―9勝と来て10勝の壁を破れなかったが今年ついに10勝に到達。
これ、実は巨人においては貴重な記録で、高卒で巨人に入り二けた勝利を挙げたのは2016年に10勝を挙げた田口麗斗依頼なのだ。(最初に二桁勝利到達年)
1980年代は槙原、斎藤、桑田と後にエースとなって投手陣を支えた選手はいるが、戸郷は久々に現れた高卒二けた勝利到達投手なのだ。
もちろん2000年代にも高卒ルーキーで将来エースになる予感を感じた投手もいる。
2001年に13勝を挙げた東野峻氏もそうだし、他にも、1999年ドラフト5位の條辺剛氏、2001年1位の真田裕貴氏、2010年2位指名の宮國椋丞氏達は早くにローテーションに入り6~7勝してこれは新エース誕生かと期待したが残念ながら大成しなかった。
2005年1位で入団の辻内崇伸氏も期待されたが、勝ち星を挙げられず引退したのは記憶に新しい。
ブルペンで活躍した選手は何人かいて1993年3位の岡島秀樹氏、2001年7位の林昌範氏、2008年5位の笠原将生氏、そして何といっても印象に残っているのは2003年2位指名の西村健太朗氏で勝利の方程式スコット鉄太朗で最多セーブ王に輝いている。
あと一人、二けた勝利こそ挙げてないが、ある時はローテーションの谷間を埋め、ある時はブルペンで仕事をし・・・という高卒投手が居る。
そう、今村信貴。
彼の存在は今の巨人投手陣の中で貴重だ。
まだ28歳。
左腕投手であり、先発でローテーションに入ってほしい。
他に誰がいるか今年の陣容で見てみよう。
選手登録可能性のある選手で見ると、戸郷以外では、堀田賢慎、横川凱、直江大輔がピックアップされる。
今の巨人は投手陣の立て直しが急務。
戸郷を先頭に上記に掲げた生きのよい投手達が出てきてくれると安泰なんだが。
過去のデータを見るとなかなかに厳しいものがあるのも事実。
しかし、それでも期待したいし、投手王国の再現を願うのだ。