コロナに振り回された名古屋場所。
本来なら長い夏巡業ですっかり日焼けした力士達がその成果を見せる場所である秋場所。
依然として高い水準で感染者が出ていたこの夏にどれだけの稽古が出来たのか正直わからないが、ひとり横綱が続く今の大相撲は異常であり、次期横綱候補に誰が名乗り出るのか、今場所はひとつの試金石になると思っていた。
ところが初日を控えて、とても残念なニュースが飛び込んできた。
阿炎の休場である。
先場所の感想で書いたが、私が候補として掲げたネクスト横綱3力士のひとり。
幕内復帰後47勝28敗、勝率6割2分7厘。
不祥事で謹慎を経験したが、身体も大きくなり、相撲っぷりも良くなっていた。
肘の故障ということで少し時間がかかりそうなのが実に残念だ。
こうなった以上しっかり治して復帰してもらいたい。
もう一人期待の霧馬山。
前頭上位の難しい位置で3場所連続勝ち越し。
身体もそれなりに大きくなってきて、千代の富士2世と私は勝手に思っている。
大いに期待したい。
そしてもう一人の候補朝乃山。
これまた不祥事で1年間休場。
先場所復帰して当然ながら3段目優勝。
今場所は幕下で、初日に学生横綱で幕下付け出しデビューの川副と対戦が決まっている。
この取り組みに勝って波に乗れという協会の激励だと思う。
15枚目なので全勝優勝すると来場所での十両復帰も考えられる。
もちろん他にも若隆影や怪我さえ治ればまだまだ可能性のある貴景勝、新関脇豊昇龍など注目すべき力士は居るが、何といっても私が注目するのは上記のネクスト3力士。
それだけに阿炎の休場が残念でならないのだ。