影無茶のスポーツ24/7

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大栄翔初優勝 6場所連続で違う力士が優勝 横綱が生まれない原因が見えた

横綱不在の場所が続き、いよいよ新横綱が生まれる機運が高まったと思ったのに、実情は相も変わらずもぐら叩き状態。

綱取り場所に臨んだ貴景勝は初日から4連敗して途中休場。

やはり押し相撲は難しい。

優勝は平幕大栄翔。

これまら突き押し相撲。

初日から7日間全て上位力士にこれ以上ない見事な相撲を見せてくれた。

下位力士が相手になってからちょっと勢いが影を潜めたが終盤開き直ったか再び進撃。

千秋楽に勝越しを掛けた隠岐の海を一方的に攻めて見事な優勝。

勢いに乗った突き押し相撲は無双状態となることが証明出来た。

これで6場所連続で異なる力士が優勝。

その内3力士は平幕。

私はかなり以前に角界は新旧交代の時期がきたと認識し、新横綱が生まれる期待を込めて何本か投稿したが、稀勢の里以外に新横綱は誕生していない状況。

皆、ほんとは横綱になりたくないんだろ!って思ってしまう。

しかし先日、大相撲中継で技に焦点を当てて様々な蘊蓄やデータを紹介しているのを聞いて、横綱が生まれない原因がわかった気がした。

その日は決まり手の変遷が紹介されていたが、昭和に比べ最近は寄り切り、つり出し、上手投げ、下手投げ、などの組んだ決まり技が少なくなり、押し出し、突き落とし、突っ張り、などの押し相撲系の決まり手の比率が高まったという事実を数字で証明。

特につり出しが絶滅決まり手のような状態になってしまったことが紹介されていた。

理由は言わずもがなだが、力士の大型化。

吊ろうにも吊れない。

第一、四つ相撲になりにくい。

小兵力士が巨漢力士の懐に飛び込んで前みつを取り、頭を付け相手の体を浮かして土俵に転がすシーンは時折見ることが出来る。

しかし正統派の四つ相撲を武器とする力士は最近少なくなった気がする。

押し相撲は大成しないという言葉がある。

今場所の貴景勝を見ていると、その理由がわかる気がする。

ハマった時の強さはほぼ無敵。

しかし脆さも同時に持っている。

先場所のような相撲が何場所も続けて出来ればとっくに横綱だ。

大栄翔も今場所だけ見れば大関横綱と間違えるほどの出来。

しかしこの強さが何場所も続けて発揮出来るかと言えば否と言うしかないのは歴史が証明している。

力士の大型化により突き押し系の決まり手が増えて四つでの決まり手が少なくなったのは間違いないが、それにより多くの力士が安定して成績を残すことが出来なくなった。

力士が大型化すると自然と体力に物を言わせて相手を一気に土俵の外に持っていくスタイルが増える。

長く安定した強さを発揮出来るのは四つ相撲だ。

しかし大型化が進み組ませてもらえないのだ。

 現在幕内上位で四つに組んで力を発揮出来る力士は朝乃山、照ノ富士が双璧だ。

しかし朝乃山は照ノ富士にまるで歯が立たない。

幾度か書いたが朝乃山は照ノ富士との初対戦での負けがトラウマになっている。

あの一番に朝乃山が勝っていたら横綱に王手をかけていただろう。

今場所は11番勝って形をつけたが、千秋楽での正代の無気力に救われたのも事実。

正代はこの千秋楽での朝乃山戦で横綱の目は無くなったと思う。

朝乃山は何とか横綱候補に踏みとどまった。

角界で今一番強いのは照ノ富士だ。

異論を挟む人は少ないだろう。

正代戦の機敏な動きは目を見張った。

稽古の賜物だろう。

来場所で大関に復帰するのは間違いないだろう。

照ノ富士の敵は膝だ。

横綱になるのが先か、膝が壊れるのが先か。

朝乃山は稽古の質が問われている。

北の富士さんも言ってる。

身体もあって相撲も王道の四つ相撲。

まずは打倒照ノ富士

この壁を超えていけば横綱が見えてくる。

稽古に励んで横綱を目指してもらいたい。

来場所こそ白鵬鶴竜横綱が復帰してくるだろう。

もういいかげんにネクス横綱に名乗りを上げる力士が出てきて欲しい。

春場所は3月14日開幕だ。

 

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