実は今、ちょうど女子ダブルスのシダマツペアが3位決定戦でマレーシアのペアに勝利して、見事銅メダルを獲得したのを見ていたところだ。
ロンドンでのフジガキペアの銀、リオのタカマツペアの金についでのメダル獲得。
このように女子ダブルスは日本勢で最もオリンピックで結果を残している種目だ。
そして今日ピックアップするのは、東京に続いて2大会連続で銅メダルを獲得したワタガシペア、混合ダブルス渡辺勇大・東野有紗の二人だ。
3位決定戦の相手は昨年の世界選手権優勝の韓国ペア。
これがまた凄い試合。
当然のことではあるが、公園でよくバドミントンで遊んでいるカップルや親子を見るが、もう、全くの別物。
そりゃあ当たり前と言えば当たりまえだが・・・。
お互いコートを左右前後に動き回り、どうやったって届かないだろうという状況でも、身体を張ってシャトルを拾いまくる。
何だこれは!
バドミントンって格闘技だったんだ。
心底そう思った。
死闘としか言いようがない限界ギリギリのプレーの連続。
特に第2ゲーム、韓国のソ・スンジェ選手は敗れたとは言えアッパレの動きだった。
もちろん、渡辺、東野両選手も何度も相手ペアのペースになろうとする所を、間一髪のプレーでくい止めて流れを渡さなかった。
勝利の瞬間、東野選手は仰向けになって手で顔を覆い、渡辺選手は歓喜のあまり、俯せになり両手のこぶしをコートに叩きつけた。
二人は中学生からコンビを組んでいるそうで、互いに信頼厚く。テレビ画面からもそれは伝わってきた。
目標とする金メダルは残念ながら取れなかったが、銅メダルを獲得しての歓喜の涙。
インタビューでは喜びを爆発させお互いを尊重しあっていた。
これだよ、これ、金メダルだけが全てではない。
選手達が喜んでいる姿を見ると、こちらも本当に嬉しくなってくる。
そういう意味でも観客が入っている会場で試合が行われることの素晴らしさ。
東京大会は本当になんであんなことになってしまったんだろう。
大観衆に沸く今回の各競技会場を見るにつけ、何だか悲しくなってしまった。
オリンピックも後半戦に入る。
陸上競技も始まり、お家芸のレスリング、新種目ブレイキンなどまだまだ見所満載だ。
益々寝不足になってしまいそう。