どうも桐生の100メートル10秒01のタイムが公認されないようだ。
織田記念陸上の会場での風速計が国際陸連に定められた物でなかったとの事だが、たとえ公認されなかったとしてもその記録の値打ちが下がる物ではない。
おそらく本人も全く気にしないだろうし、周囲もあまり落胆はしないだろう。
報道を見た我々のような者でも、まあそれなら仕方がないなという印象を持つ人がほとんどではないだろうか。
その心は・・・と言えば、やはり桐生のスケールの大きさとその若さに、今回公認されなくても近い内にもっと良い記録が出るだろうと思っているからに他ならない。
まずは日本人初の9秒台突入が今シーズンの大きな目標で、それさえ叩きだせば良い訳だ。
日本の陸上は、マラソンと一部投てき競技は常に高いレベルにあるが、それ以外は世界との差が大きい。
そんな中100×4リレーはチーム力で北京五輪で3位になるなど常に上位争いに加わっている。
今回桐生の出現でリレーは益々期待が大きくなり、さらにかつては考えても見なかった男子100、200でのファイナリスト誕生までが視野に入ってきた。
現実にはまだまだ難しい所も正直あるだろうが、先日初の外国人選手と一緒に走ったゴールデングランプリでは三位に入り、豊かな可能性を感じさせた。
まだ17歳の未完の大器。
これからどこまで記録を伸ばしていけるのか。
期待は膨らんでいくばかりだ。