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浅田真央選手いよいよ復帰!ジャパンオープンの見方

今季もフィギュアスケートのシーズンがやってきました。10月3日に開催されるジャパンオープン。浅田選手の復帰が何と言っても注目ですが、これから半年に渡る長いシーズン、初戦から多くを望んではいけません。選手達の最大目標はピョンチャンオリンピックですが、今シーズン入れて3シーズン、まだまだ先は長く、当面の目標は来年3月28日から始まる世界フィギュア。浅田だけでなく、パトリック・チャンアデリナ・ソトニコワなどもここから復帰してきます。その他男女世界チャンピオンを含む中身の濃いメンバー。各選手はこの大会をどのような位置づけと考えているのか。ちょっとそれを探ってみようと思います。

それにしてもそうそうたる顔ぶれが揃いました。

ですが、この大会はISU公認ではありますが、あくまでオープン戦。

今月末から始まるGPシリーズの前にとりあえず実戦でのフィーリングを掴むための場です。

したがって順位には全くこだわる必要はありません。

各選手が今年のフリープログラムを初めて実戦で滑り、出来をチェックするのが第一目的です。

ここからいきなり仕上げてしまえば、世界選手権まで持ちません。

そうでなくても体力的にきつくなっている昨今のプログラム。

今季最大の目標は世界フィギュア

ジャパンオープンに参加してくる選手達はそれぞれがそれぞれの課題を持って出場する訳ですが選手個々によって思いは違ってきます。

浅田選手、チャン、ソトニコワの復帰組。

これは何といっても実戦のフィーリングを取り戻すことに尽きます。

ジャンプの失敗があっても全然構いません。

実戦で跳んで初めてわかることがあります。

ISUのジャッジングシステムで採点されることも今後に向けて参考になります。

GPシリーズ前のあくまでトライアルという事で、ジャンプの構成や跳ぶ順番などのチェックが出来ます。

グレイシー・ゴールドについても同様です。

ピョンチャンでは当然アメリカのエースとなるべく順風満帆でしたが、昨シーズン故障で思うような滑りが出来ませんでした。

ここで滑ることで、どこまで回復出来ているかを計りたいと考えているでしょう。

世界チャンピオントゥクタミシェワ。

とにかく昨シーズンはシーズン早々から仕上げてそのまま最後まで走り抜けました。

最後にはトリプルアクセルまで決めるという驚異の持久力を見せてくれました。

当然その疲れは取れていないまま今シーズンに入ることになるでしょう。

この大会でトゥクタミシェワは体力的な面と精神的な面双方の疲労がどこまで解消できているのかを計るつもりではないでしょうか。

トリプルアクセルは無理には跳んでこないでしょう。

日本の他の3人、宮原、村上、宇野各選手は昨シーズン大きく飛躍しました。

宮原選手は日本のエースとして、宇野選手は本格的なシニア参戦、村上選手もさらなるステップアップを目指してフレッシュな状態を保ちながら今シーズンを迎えます。

まずは自分の滑りをしっかりとすること。

大きな失敗はしないでしょうし、ここステップとして順調にGPシリーズへ突入するでしょう。

これは世界チャンピオン、ハビエル・フェルナンデスにも言えます。

自信を付けたハビエル君がどんな成長を見せているのか、貫禄の滑りを見せてくれるはずです。

今季日本男子には来季の世界フィギュア出場枠を3に戻すという大切なミッションがあります。

その為に選手達は確実に世界フィギュアにピーキングを持っていかねばなりません。

そうでなくてもハードスケジュールを課せられる日本選手達。

昨シーズン露呈した選手の健康管理へのサポートに脆弱さ。

どこまでそれが解消されているのか。

真打ち羽生結弦選手は昨シーズンの疲労をとってフレッシュな状態に戻っているのか。

いよいよ今年も始まります。