甲子園も今日が6日目、前評判の高い高校が勝ち抜くケースが多いですが、そうでなかった結果もあり、例年通り悲喜こもごもです。
ここまでの結果を見ると、地域性の偏りがなく各地区ほぼ均等に勝ち上がってますね。
5日目で全ての地域の学校が登場しましたが(北海道は北海道・東北で括っています)全滅の地域はなく、均等に勝ち上がっています。
ここまで偏りのない結果は久々ではないでしょうか。
個人的に一番の番狂わせは近江対智辯和歌山。
近畿在住の私は近江高の野球もよく知っており、センバツでもけっこう高く評価していましたが、今回は智辯和歌山が上回ると思っていたので驚きでした。
近江はここで4人の投手の継投を見せました。
センバツで登板した二人に加えさらに二人。
以前準優勝した時も3人の投手を上手く使っていましたが、智辯戦で見せた継投は今後の高校野球のあるべき姿に見えました。
それにしても智辯和歌山にとっては残念な結果。
大阪桐蔭の選手が、まずは目の前の試合に全力を尽くす・・・的なことを話していましたが、もしかしたら智辯は打倒大阪桐蔭の意識が強すぎたのかもしれませんね。
それを抜きにしても近江強かった。
侮れません。
投手といえば目に付いたのが、金足農の吉田投手と創志学園の西投手。
吉田投手、素晴らしいですね。
恥ずかしながら情報を得ていませんでしたので驚きました。
金足農って出れば強いイメージを個人的に持っていましたが、やっぱり強かった(笑)
西投手は鹿児島実業の定岡投手を思い出しました。
外角速球のコントロールが良く、あれがきまれば打てません。
ただ、炎天下の夏の甲子園。
ようやく平年並みの温度になってきましたが、一人の投手を連投させて何百球も投げさせるのはどう考えても正気の沙汰ではありません。
予選を見れば吉田君はずっと一人で投げていたようです。
西君は1試合他の投手に任せて休んでいます。
この辺が上位進出を狙う場合カギとなるのでしょう。
選手の健康管理を考えて導入されたタイブレークもついに実現しました。
いきなりノーアウト1、2塁で始まる訳ですからこれはもう野球ではありません。
でもやむを得ないですね。
選手は疲れを声にも出さず、とことんまで頑張ってしまいます。
周りがそれを止めてあげないといけません。
ベンチ入り選手人数も限られているし。
選手の健康管理のため、試合を終わらすためには必要です。
私はタイブレーク導入は基本賛成です。
でも心理的には後攻有利だなあ~。
健康管理面では、今後もっと制限がかかるでしょう。
投手の球数制限と登板間隔制限。
基本的には投手への負担軽減策が主。
どんどん野球が野球らしく無くなっていきますが、これも時代が変わったということ。
私は個人的に、時代と逆行しますが、高校野球は金属バットから木製バットに戻すことで投手の負担は軽減されると思っています。
壮絶な打撃戦は少なくなるでしょうが、確実に投手への負担は減ります。
球数も少なくなるでしょうし、精神的な面も含め疲労度も違います。
確かに経費は増えてしまいますが(バット代)一考の余地はあるのでは?
ここまでの今大会を見て、そう思いました。